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アプリとサービスのすすめ

アプリやIT系のサービスを中心に書いていきます。たまに副業やビジネス関係の情報なども気ままにつづります

出版社への持ち込み企画の採用のコツは?翻訳したい本の持ち込みによくある9つのQ&A【書籍出版】

外国の本で日本で出版したい本があれば、出版社に持ち込む方法がある。では実際に持ち込む場合どのようなことをすればいいのか?どのようにすれば採用されやすいのか?疑問はたくさんあるはずだ。
今回はそんな翻訳したい本を出版社に持ち込む場合に、よくあるQ&Aを紹介しよう。翻訳したい本を出版社に持ち込む近道になるはずだ。



目次
・企画書に何を書けばいい?
・企画書はどこに送ればいい?
・持ち込んだ企画書は必ず目を通してもらえる?
・最近の新しい本の方がいい?
・英語以外の言語の本でも構わない?
・選考はどのように行われるの?
・選考のポイントは?
・採用にならなかった企画に足らないものは?
・アメリアの「出版持ち込みステーション」とは?

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Q1
企画書に何を書けばいい?
まず企画書を書く場合には「企画書の目的」を明確にします。企画書は
・本が出版に値するか
・編集者が判断する資料だということ

の2つです。まず、書く内容は本にどのようなことが書いてあるかを書きましょう。

フィクションなら「登場人物、あらすじ」、ノンフィクションなら「目次、章ごとの要約」を簡潔にまとめます。
企画書でポイントとなるのは「客観的であること」です。

持ち込む人には本を出版したいがために、いいことばかり書く内容の企画書があるそうです。熱意も大事ですが、企画書は編集者が判断する材料であることを忘れないで下さい。ポジティブなだけでなく、ネガディブな要素も入れること。

その分析が編集者に「出版したい」「本にしてみたい」と思わせるのが、いい企画書なのです。また企画書には次の項目はできるだけ書きましょう
企画書に盛り込むべき基本項目

  • 原書のタイトル
  • 日本語のタイトル
  • 著者名
  • 総ページ数
  • ISBN(本を識別する番号)
  • 目次登場人物など
  • あらすじ
  • 作者など
  • 分析所感
  • 試訳

「日本語のタイトル」は直訳ではなく、日本語に直した時、読者に訴えかけるように自分なりに訳すことがコツです。また「総ページ数」は編集者にとって重要な情報。

「ISBN」は本を識別する番号で、本の裏表紙に書かれています。ダラダラと書くのではなく、A4で5〜8枚に収めることが重要です。


日本での出版状況を確認する
翻訳したい原著が見つかったら、まず日本での出版状況を確認して下さい。日本ですでに出版されていては意味がありません。
アマゾンやオンライン書店で検索してみるのが一番いい方法です。

なお、すでに翻訳進行中の書籍は調べる方法がありません。すでに翻訳企画が進んでる書籍とかぶる可能性は、少なからず覚悟しておく必要があります。



Q2
企画書はどこに送ればいい?
企画書ができたら出版社に持ち込みますが、必ずどの出版社に持ち込むか検討します。例えば、小説系のジャンルのところに学術系の本を持ち込んでも「なんでうちに持ってきたの?」となりかねません。あくまで、その出版社が扱っているジャンルや目指しているジャンルを持ち込むべきです。

また大手より中小の出版社の方がいい場合が多いです。大手は初版の発行部数が決まっており、あまり売れるか確証のない本は、受け付けないことが多いからです。

比較的規模が小さい出版社で、持ち込む本のジャンルに興味があれば、出版につながる可能性も大きいです。仮にダメでも「次はこんなジャンルを探してます」とアドバイスをくれる場合もあります。


Q3
持ち込んだ企画書は必ず目を通してもらえる?
基本的に、出版社は本の持ち込みを歓迎しています。しかしいきなり持ち込むのはよくありません。持ち込む場合は事前に連絡をとり、誰宛に送るかをはっきりさせてから送る方が懸命です。

また大手出版社に郵送で送る場合、他の郵便物に埋もれてしまう場合があります。大手には普段から大量の企画書が届くからです。例え、編集者の元に届いても印象はよくありません。

企画書がよければいいだろというだけでなく、最低限のビジネスマナーを守って編集者に好印象を持ってもらうことも、出版への大事な方法です。



Q4
最近の新しい本の方がいい?
新しい本である必要はありません。新しい本はすでに版権エージェントが他の出版社に持ち込みを検討してるケースが多いです。むしろ古い方が良書に出会う確率が高いといえます。

なぜなら本の売れ行きは、時代の社会現象とリンクしているからです。一時には受け入れらなくても、現在は受け入れられるという場合はじつに多いのです。

年間80万冊の本が世界で出版されてますが、日本で翻訳されるのは5400冊にとどまっています。なので、良書が埋もれている可能性はまだまだあります。

毎月どんどん新しい本が出ているので、編集者はいちいち全部チェックしきれません。そこをついて良書を探すのが狙い目です。



Q5
英語以外の言語の本でも構わない?
もちろん構いません。言語の問題ではないのです。編集者は「英語なら読めるが、他の言語となると全然読めない」というケースが多く、版権エージェントからの持ち込みも欧米が主流です。

しかしだからといって英語以外の言語が不利というわけではありません。むしろ「本の内容」「日本の読者に受け入れられるか」の方が重要です。
英語以外の場合、翻訳者も限られるため、出版翻訳者やその下訳者として採用されるケースがほとんどです。


英語以外の書籍は英語と比べると需要が低いのが現状です。しかし、だからといって英語以外の書籍が採用される確率は、決して低くありません。そこをついてどんどん持ち込みチャンスを作ることも大事です。

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Q6
選考はどのように行われるの?
まず、採用は営業部、編集部、マーケティング部の3部門で行います。まずマーケティング部で「これは読者に届けたい」と思った企画書を通し、版権を確認後、確認がとれたら企画者に全文粗訳をお願いします。


最終的に上記の3部門で、粗訳を最終資料として合同会議にかけ、出版するかどうかを決定します。



Q7
選考のポイントは?
編集者の選考基準は一読者として、純粋に楽しめるかどうかです。読んでいて心を打たれるような本が、最終的に選考に残っている気がします。
最終選考に残ってるものは共通してスラスラ読める、ストレスなく内容を受け入れられるという点が非常に多いです。


例えば殺人事件の本でも殺人が起こるかどうかではなく、「主人公の有志を読者に届けたい。だから本にしよう」という点が評価されるケースがあります。


基本的に出版社が得意とするジャンルよりは、企画書となる資料だけで、本の魅力を十分に伝えられる点が勝負と言えそうです。
採用された作品はどれも企画書の資料だけで、編集者自身もその本について熱く語れるくらい魅力が伝わっているものが多い気がします。



Q8
採用にならなかった企画に足らないものは?
「なぜあなたはこの原著を読者に届けたいのか」が明確でなかった点が大きいです。作品がいいからだけでは十分ではないのです。例えばファンタジーがが売れているから、ファンタジーを出版したいでは足りません。

ハリーポッターを読む子どもたちが増えているから、親は次にこんな本を読ませたい。だからこんなファンタジーを出版したい」ということを翻訳していただければ、何を書けばいいのか非常に明確になるはずです。
またすでに売れている本と、同内容の本を出版しても意味がありません。自分で持ち込む本を理解して「ここが他者との差別化になる」という点を意識し、企画書が作れることが重要です。


本の売り上げは社会現象とリンクしていることが多いので、社会現象を理解し、「今こんな世の中だからこの本が売れる」ということを理解して企画書が書ければ、より読者に届けたいことが明確になる企画書が作れるはずです。



Q9
アメリアの「出版持ち込みステーション」とは?
「出版持ち込みステーション」は個人での持ち込みをよりスムーズにしようという翻訳支援サイト「アメリア」の企画です。以下の流れにそって応募することにより、企画料3万円と出版の翻訳や共訳・下訳に採用されることがあります。


  1. 「出版持ち込みステーション」にアクセス
  2. →現在出版社が探している本がサイトに掲載されています
  3. 原著を探す
  4. →原著を見つけた場合、日本ですでに出版されているか確認して下さい。Amazon国会図書館で調べるのが最も一般的です。
  5. 企画書を作成する
  6. →「出版持ち込みステーション」のサイトに企画書のフォーマットが用意されています
  7. 応募方法に従いメールを送信
  8. 出版社からの回答を待つ

出版の企画書を作る絶対条件は「この本は面白いか」だと思います。「こんなタイプの本が売れているから、このタイプも売れるだろう」とか「自分は読まないけど、このタイプの読者は読むだろう」といった理由ではいい企画にはなりません。

自分が本に惚れ込んで、その内容を企画書にすることで、より魅力的な企画書が出来上がるのです。「自分が読みたいと思う本」という前提をクリアしたら、次は日本のマーケットの分析です。

「現在どのような類書が出版されているのか」「どこが新しいのか」「この本はその類書とどこが違うのか」を盛り込むといいと思います。



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