アプリとサービスのすすめ

アプリやIT系のサービスを中心に書いていきます。たまに副業やビジネス関係の情報なども気ままにつづります

これから医薬翻訳者になるには?年収、傾向、人気の分野等まとめ

翻訳者で医学薬学分野を目指す人が多くなっていると聞く。それは需要が安定しているし、高給だからだろう。けど、実際のところ医学翻訳者の年収とか傾向は、どんな風になっているのだろか?巷にはいい噂も悪い噂も流れている。そこでこの記事ではできるだけ客観的に医学翻訳者の年収とか傾向などの本音を語っていこうと思う。


目次
・医学翻訳者の平均年収
・医薬翻訳者で需要のある分野とは
・これからは日英翻訳ができる人が有利
・これからの医薬翻訳の傾向と対策

f:id:trafalbad:20170108194747j:plain


医学翻訳者の平均年収


翻訳者の年収平均

翻訳者は産業翻訳という仕事が一番多い。原文の1ワードあたりいくらかで計算したとき、最も高給なのは「特許」と「医学」だ。参考資料日本翻訳ジャーナルを見ると翻訳者の年収は次のようになっている。

f:id:trafalbad:20170108194856j:plain

「300万円未満」34.2%
「400万円未満」50.4%
「500万円未満」64.6%
「600万円未満」76.5%
「600万円以上」23.4%

つまり年収でいうと300万から400万円が最も平均的な値になる。600万円稼げたら翻訳者としていい成績を残している証拠でしょう。
サラリーマンの平均年収が30歳台で500万円ということを考えれば、翻訳者の方が高給をもらえる確率は高いことになる


最も年収を上げるためには翻訳の処理スピードを上げることだろう。ある程度の正確性を保ちながら、量をこなせる人に高い年収が保証される。



医薬翻訳者の単価は

翻訳者の単価はまちまちだ。できる人は一文字20円という話もあれば、初心者とかあまりスキルを持っていなければ、7〜10円なんてケースもある。


普通の分野(例えばITとか)と比べれば、医学翻訳者は単価は高い。平均をとれば、普通の分野が7〜10円であるのに対して医学分野は10〜15円。1000文字換算では3000円〜5000円の差が出てくる。

なんでこんなに差が出るのかというと普通に医学薬学は需要があり、専門性が高くて翻訳者が不足しているからだ。需要はあるのにできる人が少ないので高給になるという流れです。


特に和訳と英訳でもそれは顕著に現れる。基本的に英訳の翻訳者の方が不足しているので、単価も高い。最も単価を高くするには、医学薬学か特許分野の翻訳者になって、日英翻訳者(英訳)になることだろう。



ネット上の悪い噂は本当なのか

ネット上のブログやサイトを見ていると医学薬学は稼げないという人もいれば、稼いでいる人もいる。
「医学 翻訳 年収」でググった結果上位10サイトを比較した場合、稼げると肯定的な話をしているサイトは8サイトだった。


稼げないというのは腕がないか、翻訳会社の選択に失敗したケースが当てはまると思う。翻訳会社と契約できても、単価が安く設定されても仕事をホイホイ受け入れる「何でも屋」になると仕事量が増えても安いままだ。
翻訳者は営業力も大事なので、自分の能力を堅持しつつ、割りのいい取引をすることができれば、医学薬学翻訳で平均並みの年収に届かないのとはまずない。


医学薬学は需要が絶えないので、医学翻訳者で仕事ができる以上、稼げないというのは現実的に見ておかしな話だ。
ちなみに翻訳学校に通っていたときから聞いた噂の中で、稼げないと否定的な意見はネット上の一部のサイトでしか見たことがない。よってネット上の悪い噂はデマの確率が圧倒的に高い



年収アップのために重要な能力とは?

では年収アップに直結する能力とはなんのだろうか?それは翻訳スピードと正確性だ


翻訳スピードはまず第一に医学知識が多ければ多いほど早くこなせる。知っていることが多ければ、専門的なワードの翻訳にも時間がかからない。
第二にはツールをいかに使いこなせるかだ。


プロで資金があるならCATツールというツールを使っている。もちろん始めたばかりでお金がなくても、ワードマクロとか、エバーノート、電子辞書など投資費用が安く済む道具を、効率的に使いこなせば早くこなせる。


自分は最近ではまだ高価なツールが使えないため、エバーノートとスマホを併用することで、よりスマートに訳文を完成させることができるようになった。ここら辺のテクは翻訳力を鍛える本に詳しく書いてあるのでオススメしたい。

次は正確性だ。スピードが上がり、量が増えると正確性は必ず落ちる。それを一定ラインに保ちながら、量をこなすことが年収アップには欠かせない。いくらスピードが上がっても訳文がヘナチョコなら意味がないし。必ず一日おいてから見直すみたいな正確性を保つ能力は絶対に必要だ。


総括すれば、スピードと正確性が高くなればなるほど、年収も上がる。単価が高い分野なので、こなす量が上がれば給料も比例して上がる




医薬翻訳者で需要のある分野とは
f:id:trafalbad:20170108194818j:plain


医学翻訳といっても分野は枝分かれしている。外科、副作用、医療機器、治験翻訳などがあるが、どの分野が特に重要視されるのだらろうか?

常に人気の分野は?

結構な数の医学分野を見てきたが、人気の高いのは医療機器、マニュアル、治験翻訳、副作用
が主にあげられる。


その中でも治験翻訳や副作用というのは常に翻訳会社で案件が発生する。治験というのは薬を世の中に出すために必要な試験のことだ。
特に薬を作れるほどの技術の高い国は限られているが、薬を作った国は海外にも販路拡大のため、売り込みをかける。

そのときに翻訳の需要が発生する。副作用も薬の効果に伴い発生したら報告義務があるので、毎日のように発生する。翻訳会社はそのパイを奪い合っている。

どの翻訳会社の翻訳者になるかは人それぞれだが、その会社の案件の中に、治験、副作用、医療機器などが入っていればその翻訳会社は仕事を結構くれるはずだ。


人気の高い分野の勉強はどうやるのか?

では人気の高い分野の勉強はする必要があるのか疑問がわくはずだ。正直に言えば、やりながら知識を蓄えていくのが最も効率的で無駄がない。どの分野をやるか必ずしもわからない中で、人気の分野だから勉強するというのは非効率。いざ、仕事をやるとしても別の分野だった場合、無駄になることがある。



それよりも仕事を受注したら、その分野が継続してくるような人気の高いものだったら、仕事のたび使えるサイトや用語を保存しておくのが一番いいだろう。ネットで調べものをしていると必ず使えるサイトに出会う。それをその都度、保存しておくだけで十分なはずだ。



分野別の勉強は仕事のたびに覚えるとして、医学分野特有の表現や、頻繁に登場する基礎単語の使い方を勉強した方が結果的に費用対効果は高くなる。

医学分野の勉強は下記の記事で紹介しているので、参考にしてもらればと思います。
trafalbad.hatenadiary.jp





これからは日英翻訳ができる人が有利


日英翻訳者は不足している

日英翻訳者は英日翻訳者(和訳)よりも数が少ない。それは”日本語を英語に直す”という作業が思ったほど経験がなく、ハードルが高いと感じてしまうことにあるかもしれない。

TOEICや学校教育では英作文という分野は限られているし、特段な勉強法が流通しているわけではない。また英語ネイティブでも日本語を完璧に理解できる人が少ない。結果的に日英翻訳者は需要があるのに常に不足しているのだ。



日英翻訳は単価が高い

需要が高いのに、できる人が少ないというのは=給料が高い
という答えが出てくる。プログラミングでも同じように、需要が高いのにできる人が少ないから自然と高給になる。
全体的に翻訳者の占める割合も英語を日本語にする英日翻訳者が圧倒的に多く、勉強法が出回っているのも英日翻訳だ。


英日翻訳がの原文1ワードあたり、10円が平均としても日英翻訳は3、4円高くなるだろう。日英翻訳の方が単価が高いという結果になる。これはかなりバカにならない差だ。
それなりに勉強も大変だが、日英翻訳は狙った方が確実に有利になる。



日英翻訳ができること他の翻訳者より有利

日英翻訳者が出来るということは、翻訳会社から見ても需要がある。


単価が高い上に、引く手数となれば、それが出来る翻訳者は確実に生き残れる。日英翻訳ができれば、英日翻訳もできるので、雇う側としては魅力的な存在だ。

つい最近も和訳の翻訳者は確保できてるので、「英訳の翻訳者のみ募集」という案件が結構あった。多くの雑誌でも見たけど、日英翻訳ができれば、他の翻訳者よりも高給で、かつ有利なことに変わりはないといえる。




これからの医薬翻訳の傾向と対策
f:id:trafalbad:20170108194838j:plain

需要は安定しかし単価は下がる

医学分野の需要は景気に左右されることなく、こらからも安定することは間違いない。機械翻訳に置き換わることもないので、需要は問題ないことは変わらないはずだ。

しかし、翻訳会社の増加により単価は下がる傾向にある。翻訳を依頼する側も安いところに発注しようとするため、翻訳会社も単価を下げなければ依頼が来なくなっていると考えられる。

それに連動して翻訳者の単価は下がるだろう。とはいえそんなに大幅に下がることはないし、他の分野と比べて高給な状態は変わらないと思われる。


腕のいい翻訳者が高給である現実は変わらない

翻訳の問題は、新規参入者に仕事が行きにくいことだ。ヒエラルキーの頂点にいる熟練翻訳者ができない仕事が新規参入者に回ってくる。

翻訳者にへこへこせずに、対等な条件での取引ができるのは、実力がある翻訳者だけだ。
実力がなければ副業レベルもしくはそれ以下で終わってしまう。


翻訳者として名乗れるためには、バックグラウンドや実績、経験、訳文の完成度それらを総評して実力がある翻訳者は仕事があるし、高給であることことができるだろう。



医薬翻訳者として重視したいこと


初心者は実務の経験を重視しよう

これからの対策としていかに勉強したかよりも、実務、実際の仕事での経験を積もう。


TOEICや翻訳資格もあるが、翻訳会社側は実はそんなに重要視していない。納期を守れるか、こまめなコンタクト、コミニュケーション、翻訳がきちんと出来るかの方がはるかに大事だ。

それを示すためにはどれだけの経験や実績があるかだけ。例えば、
「実務歴3年」
というのが、一番経歴としてはメジャーなものになる。他にも案件をこなした数とかも重要な指標だ。


TQEとかの資格もあるっちゃあるけど、ぶっちゃけそんなに訳に立たない。仕事をもらう起爆剤ぐらいに思っておいた方が無難だろう。

重要なのは、1に経験2に経験だ。



テクニックを使いこなして翻訳スピードを上げる

一度仕事を受けると勉強時代とは比べものにならない量をこなさなければならなくなる。当然、求められるのは翻訳のスピードだ。

どうやってあげるのかというと
資金があるなら→CATツール(高価なツール)を使う

資金がないなら→辞書やスマホ(費用が安い)ツールを駆使する
の2つがある。やはりオススメなのは資金がなくても、安いツールを使いこなし、翻訳をする能力だと思う。プロになるほどスマホや電子辞書などはあまり使なくなる。特にエバーノートやアプリなんかは使っている人はごく一部だろう。


イデアを工夫して翻訳をこなせる人は、自然と高価なツールを使うときもオリジナリティのある使い方ができる。マニュアル通りにしかツールを使えない翻訳者はお世辞にも賢いとはいえない。ブログもそうだが、使い方次第で鬼に金棒だし、猫に小判にもなる。


誰も知らないツールを器用に使いこなせる能力の方が実は他の翻訳者よりも頭1つ飛び抜ける能力だと思っているし、結果的に翻訳スピードを上げるための一番の近道だ。



今回は医学翻訳者について年収、傾向、対策なんかをずらずら述べてきた。正直書きたいことが多すぎて、これでもかなり削った。各項目の詳細は別記事で丁寧に書こうと思う。

広告を非表示にする