アプリとサービスのすすめ

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FPGAのultra96v2で「unboxingからLチカまで」の操作手順【avnet, hardware】

AIをカメラとかのハードウェア上で動かすために、ラズパイと同じFPGAField Programmable Gate Array)のUltra96-v2を購入した。

目的はハードでAIを使いたいから(≒ヒロアカのハイエンド脳無に惚れたから)。



FPGAでAIを動かすために必要な作業は下の図のようになり、今回は「SDカード作りの部分」をまとめた。


FPGAでAIを動かすために必要な作業f:id:trafalbad:20200229150230p:plain



SDカード作りは「unboxing(開封)してから、一通りUltra96-v2を動作させる(Lチカ)まで」で、その手順には


・ライセンス取得
・Micro SD cardイメージをSDカードに書き込む
wifiを通し、Lチカで動作確認


などが必要で、とりあえず作業で手順をまとめてく。

ultra96v2の構造



目次
1,ライセンス取得
2. Micro SD cardイメージをSDカードに書き込む
3.wifiを通し、Lチカで動作確認
4.linux上での一通りの操作


1,ライセンス取得

Ultra96-v2を買うと、XILINXのライセンス取得用の紙があるので用意。



XILINXのページにアクセスして、ユーザー名とパスワードを作成して、ログイン。


「Create New license」からvoucher code(ライセンス取得用紙の下のコード)を入力

f:id:trafalbad:20200229144631p:plain


そして、「OEM Zynq Ultra96 Vivado Design~Voucher pack」のライセンスを取得。

取得する際に、HostnameHost value idが必要。


・Hostname


linux上で

$ hostname

で確認



・Host value id


環境設定→「ネットワーク環境」で「内蔵Ethernet」を作成。

その後下の「詳細」→ハードウェア→で「MACアドレス」の12桁の英数字がhost value id

f:id:trafalbad:20200229144706j:plain

参考:MACアドレスの確認・IPアドレスの設定

またはこのコマンドを打てば、host IDがわかる。

$ /usr/sbin/netstat -I en0

ライセンスを取得するとライセンス確認用メールが届く。


再度ログイン後に、さっきのページで「Manege Licenseでlicense」から取得したライセンスを確認できてる。

f:id:trafalbad:20200229144740p:plain







2. Micro SD cardイメージをSDカードに書き込む


まず、MicroSDカードにイメージを書き込むために「etcher」をdownload。


次にMicro SD cardイメージのdownload

$ wget http://www.fpga.co.jp/AI-EDGE/ultra96v2_oob.img.zip 

etcherを起動後にinstall &解凍した「ultra96v2_oob.img」を開く。
MicroSD カードへのイメージの書き込みstart

f:id:trafalbad:20200229144838p:plain



書き込み完了

f:id:trafalbad:20200229144859j:plain







3. wifiを通し、Lチカで動作確認

Ultra96-v2の構成は以下のようになってる。


f:id:trafalbad:20200229144918p:plain




まず、microSDカードを取り出しultra96-v2に差し込む。
そしてSW4のスイッチを押す。

f:id:trafalbad:20200229144950j:plain



wifi名「ultra96-v2_ ~」が出てることを確認。


f:id:trafalbad:20200229145009j:plain

アクセスして、ブラウザから「http://192.168.2.1」にアクセス。



ultra96-v2の接続画面に入れた。

f:id:trafalbad:20200229145032j:plain


ここからのLチカの動作はこちらのyoutube動画を参照。

youtu.be






4.linux上での一通りの操作

とりあえず、例としてscpで必要なファイル転送が可能にしてみる。
パスワードは「root」を入力

$ ssh -l root 192.168.2.1
>>>
root@192.168.2.1's password: 
mount: /mnt: /dev/mmcblk0p1 already mounted on /run/media/mmcblk0p1.
mount: /mnt: /dev/mmcblk0 already mounted or mount point busy.
attempting to run /mnt/init.sh
/mnt
root@ultra96v2-oob-2019_2:~# 

これでUltra96-v2を購入してからLチカまでできるようになる。



次の記事ではコードを書いたり、FPGAを操作するIDEの「vitisプラットフォーム」を構築でき次第、記事にまとめようと思う。

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