アプリとサービスのすすめ

アプリやIT系のサービスを中心に書いていきます。たまに副業やビジネス関係の情報なども気ままにつづります

人と仲良くなるためにはちょっとしたプレゼントがベストな理由&そのギフトを紹介

数回しか会ってない人と仲良くなりたいとき、プレゼントに何を送ればいいか迷う。ムダに高いものだと怪しまれるし、相手の好みの問題もあるのでむやみに変な物も送れない。
そんなときは、ちょっとしたプレゼントが一番だ。今回はその理由と、世間で人気のあるプレゼントは何があるかを紹介していきたい。

目次
1.仲良くなるために:年賀状やお中元は送らない
2.プレゼントには高価なものより、ちょっとした小物が最適
3.口コミのベストプレゼント

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1.仲良くなるために:年賀状やお中元は送らない

まず最近の傾向として、プレゼントにお中元や年賀状といったやり方はとる人は少なくなった。

年配者には多いだろうが、仲良くなる人が多いのは基本的に若い人だ。最近では、若い人は仲良くなるための手段として、年賀状やお中元のような周りくどいことはしないだろう。

これはお中元や年賀状が日本の「習慣的なもの」の色合いが強いため、送られても相手は惰性で送ってくることも多いし、返すのも面倒くさいからだ。送っても相手は嬉しいかもしれないが、もっとインパクトのあるプレゼントはたくさん溢れている。



仲良くなる方法として「プレゼント」は上位に入っているが、最近ではLINEやSNSで、誕生日に一声かけたり、直でイベントを企画して「プレゼントする」といったやり方も主流になっている。


お中元や年賀状といったものを定期的に送るなら、定期的にミニなイベントに贈り物をしたり、SNSを利用して一声かけたりする方が相手の満足度を考えたとき、プレゼントとしての費用対効果は格段に高くなる。



2.プレゼントには高価なものより、ちょっとした小物が最適

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では仲良くなるためのプレゼントには何を送ればいいか迷うところだ。基本的に贈りたいものを贈れば相手は喜ぶはずだが、次の2点には気をつけたい。

・ムダに高価なものを贈ると怪しまれる
・相手にも好き嫌いがあるので、なんでもプレゼントすればいいわけではない

プレゼントに現金を贈られても嬉しくないはずだ。「ラッキー」くらいには思っても相手を好きになってくれる確率は低い。ムダに高価なものをプレゼントしたときも同じで、「何か裏があるのか」と怪しまれるのがオチだろう。

また、なんでもかんでもプレゼントしちゃえみたいなノリで「とにかくプレゼントする」ときでも相手は必ず喜んでくれるとは限らない。相手にも好き嫌いがあるので、贈られても嬉しくないものは基本的に嬉しくない。そんなくらいなら相手が欲しいものを贈った方がいい。



そんなときの現実的な解決手段として挙げられるのは、
・相手の好きそうな気の利いた小物を贈る
・世間で人気の高いプレゼントをあげる

ことだ。相手が好きなものはわからないことも多いが、ちょっと聴いてリサーチすれば、簡単にわかる。例えば、ワイン好きの人にはBuilt NYのウレタン製のワインケースが人気が高い。1500円くらいでプレゼントの値段としてもちょうどいい。


それか、ネット上で評価の高いプレゼントを贈る方法もある。例えば世界一書きやすいペンとして、三菱鉛筆の「ジェットストリーム」の油性ペンがAmazonレビューでも評価が高く、人脈系の本でも紹介されている。

また名前入りの名入れギフトのように小物に相手の名前を入れてプレゼントするのも人気が高い。

相手のニーズに合ったものを贈るのがベストだと思うが、ネット上で人気の高いプレゼントを贈るのも効果的だ。多少、打算的な感じもするが、仲良くなるなためにはこうしたちょっとした小物を、相手のニーズに合わせてプレゼントするのがベターであることは間違いない。



3.口コミのベストプレゼント

ネット上で一番人気のプレゼントは何かを調べてみた。男友達を対象にした人気のプレゼント1、2位を紹介する。手頃に手に入るようにAmazonでも注文できる品に限定した。
✳︎参考サイト「ベストプレゼント



1位-名入れギフト

「名入れギフト」はその名の通り、お酒やボールペンなど特定の商品に相手の名前を入れてプレゼントする仕組みだ。上位に入るのはお酒とボールペンだった。


まずお酒。
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Amazonでも注文でき、日本酒か焼酎から選ぶことができる。Amazonでカートに入れた後、「ギフトメッセージ」欄に入れたい名前を入力すればOK。レビューも星5でとても人気がある。

Amazon名入れ酒 メッセージ入り (日本酒, 鯉ラベル)

次に人気なのはボールペンに名前を入れるやつだ。

f:id:trafalbad:20161111013055j:plain種類はたくさんあるが三菱の「ジェットストリーム」のボールペンに名前を入れのが特に人気が高かった。値段も1000円でできるので、プレゼントとしては最適だろう。

Amazon名入れ ボールペン ジェットストリーム 0.5mm 【素彫り】



2位-ボールペン

2位はボールペンだ。特に人気が高かったのは「パーカー」と呼ばれる人気ブランド品のボールペン。それと三菱の「ジェットストリーム」のボールペン5本セットだ。

「パーカー」はブランド品なので本格仕様のボールペン。

f:id:trafalbad:20161111013116j:plain特に長年使うことを前提に若干高価な贈り物と言えるだろう。外国メーカーの輸入品でボールペンのブランドとしては有名で評価も高い。

Amazonパーカー ボールペン 正規輸入品


また「『ジェットストリーム』のボールペン5本セット」は0.5mm、0.7mm、0.38mmなど種類があり、特に0.38mmが書きやすいことで有名。

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ジェットストリーム」の油性ボールペンは自分も使っているが、インクの乾きが早くて汚れにくい。しかもインクが滑らかにでてスラスラ書ける。

普段常備で5本ほど持ち歩いて、メモを取ったり、ノートに挟んでおいたりと、いろんなところで「書く」行為が日常になるほど便利なボールペンだ。ムダに高価なものよりは間違いなく、誰でも使えてかつプレゼントにはベターといえる。

Amazon三菱鉛筆 ボールペン ジェットストリーム 0.38mm 10本入



贈り物はムダに高価なものも送りにくいし、変なものも贈れない。仲良くなるためのプレゼントなら、相手のニーズに合ったものや世間で流行りの贈り物を手間をかけてプレゼントした方がいい。
そうすれば、結果的に相手の満足度を考えると費用対効果がかなり高いのは間違いない。

翻訳学校よりも有能なサイト「アメリア」完全ガイド。特にオススメなサービスまとめ【フリーランス翻訳者に必要な情報一覧】

フリーランス翻訳者になってから「アメリア」という翻訳専用サービスのサイト会員になった。仕事を得るために登録しておいたが、予想外に使えるので、正直、翻訳学校よりも投資効果がある。そこで、「アメリア」で特に使えそうなサービスを出来るだけ紹介しておこうと思う。

目次
0.アメリアについての情報
1.情報・コラム
2.スキルアップ
3.コミュニティ
4.JOB


0.アメリアについての情報

「アメリア」とは?

アメリアとは翻訳者、特にフリーランスの人のために様々な翻訳サービスを提供するサイトだ。メインカテゴリーは

1.情報・コラム
2.スキルアップ
3.コミュニティ
4.JOB
5.翻訳プロジェクト

の5つ。年会費は15000円くらいで決して安くないが、以下の点でそのサービスはフリーランス翻訳者にとっては貴重だ。
・仕事を早くもらえる
・勉強方法を知れる
・全国ネットで翻訳者仲間を探せる
・翻訳者には貴重な情報が手に入る
・その他多数

自分は翻訳学校に6万ほど払ったが、翻訳学校やネット上の求人サービスの欠点はユーザーが欲しいサービスを提供していない”不親切さ”にある。テキストだけ渡して、添削以外のサービスが全くないなど不便すぎるのだ。その点で、巷の翻訳サービスより、「アメリア」に登録した方が初期投資としてずっと効果的だ。これは間違いない。



オススメの利用法

オススメの利用法としては「1年間契約をして必要なサービスや情報を利用してから、1年以内に辞める」のがオススメだ。長く会員になる必要はない。あくまで初期投資の1つとして登録しておくことをオススメする。

ちなみに自分はある程度スキルがついてから会員になった。いきなり「翻訳者になろう」として登録しても、ある程度”翻訳慣れ”していないとサービスも使いこなせない。

レベル10で使える武器をレベル1のときに手に入れても”猫に小判”だからだ。
アメリアに登録するときは「翻訳の勉強をした」とか「トライアルや試験を受けた経験」などある程度、”翻訳慣れ”した状態で会員になる方がサービスを使いこなせるので、”鬼に金棒”になる。



アメリア会員になるメリット

アメリア会員になるメリットは翻訳者に必要なサービスがほとんど揃っている点だ。のべたように、現在、巷の大きな翻訳サービスの欠点は、徹底して”不親切”ということ。一般的な翻訳者ユーザーが求めているサービスを提供しているところはほとんどない。
当たり前といっては当たり前だが、「アメリア」は翻訳者ユーザーを対象にしたサイトなので、そのサービスはかなり”質”が高い。つまり、アメリアはネット上や他の支援サービスでは手に入らない情報やサービスが、多くあるということだ。

ある意味”なんでもサイト”感があり、初期投資効果はかなり高い。アメリアを利用するメリットは以下の点がある。
・独学で翻訳スキルを上げることができる
・普通に応募するよりも仕事が即もらえる
・誰にも聞ける人がいない場合、他の翻訳者に相談できる
・勉強法、フリーランスに必要な情報など、翻訳家を目指す上でネットにはない貴重な情報がある。
・翻訳仲間を全国ネットで探せる

これらは他の翻訳サービスではほとんど手に入らないし、自分でやろうとしても膨大な時間がかかる。これらのメリットを一度に手に入れる、という意味で「アメリア」を利用する価値は充分ある。

次にアメリアで役立つカテゴリー
1.情報・コラム
2.スキルアップ
3.コミュニティ
4.JOB

について特に役立つ情報を紹介していく。




1.情報・コラム

翻訳情報や「翻訳会社の舞台裏」や、「プロなどの書くコラム」など、㊙︎情報が結構載っているので、初めて見る人には新鮮なコーナーとなっている。


「情報・コラム」のサービス一覧


情報・コラムのサービス下記の通りだ。
・連載
→翻訳会社の担当者や現役翻訳者がインタビューやコラム、など”現場”の声を届ける連載式のコーナー。個人的に面白いのは「分野別大研究」「翻訳者の舞台裏」だ。漫画形式で連載されているものもあり、わかりやすい貴重情報が多い。

・お仕事サポート情報集
→「翻訳支援ツールの殿堂」「実務翻訳の仕事ガイド」など、実際に仕事をする際に必要な情報を紹介している。特にオススメなのは「翻訳支援ツールの殿堂」だ(詳細は後述)。

・翻訳お役立ち情報集
→アメリアが発行する連載誌『Amelia』に掲載され、特に反響が高かった貴重な情報がほぞんされている。特に「フリーランスの知恵袋」はフリーランスなったときに必要な情報が多く掲載されている。

この中から特に使えるコーナー「翻訳支援ツールの殿堂」と「フリーランスの知恵袋」について紹介していく。



オススメサービス「翻訳支援ツール」

「翻訳支援ツール」は辞書とは違う、機械がある程度自動で翻訳してくれるちょっと高価なツールだ。プロになれば、ほとんどの人が使っている。
これらのツールは一般に詳しい情報が流通していないし、ツール自体が高価だったりするのでなかなか手に入りにくい。しかし、アメリア経由で買うと安く買えるし、情報も詳しく載っている。

購入の基本的な流れは「30日間ほどの”お試し期間”があるので、使ってみて気に入ったら買ってみる」が普通だ。


紹介ツール一覧

SDL Trados Studio
通称「トラドス」。全世界で最も使われている翻訳ツール。使える機能は山ほどあるが、簡単に言うと”一度作成した訳文を再利用できるツール”だ。全世界の翻訳者が一度翻訳した訳文をトラドスで再利用できる。そのため、翻訳の質を保ちながら、圧倒的な時間短縮になる。

会社でも「トラドス」の使用経験を聞いてくるところもあり、フリーランスになるなら是非手に入れたいツール。お試し期間は30日。

memoQ
数字変換、訳文自動保存、スペルチェックなど、挙げればキリがないが、翻訳に必要な機能が1つになったツール。
トラドスのように訳文の再利用はできないが、翻訳のケアレスミスを防いでくれるツール。お試し期間は45日間。

Babel
映画やDVDなどの字幕翻訳用のソフトウェア。主な機能は映画などのセリフを翻訳したら、その文章を映像に載せることだ。

他にも映像翻訳に必要な機能はもちろん、字幕の位置を変えたり、コストパフォーマンスが極めて高い。お試し期間の代わりに無料講習が受けられる。

ABBYY FineReader 12
メイン機能は、紙の原稿や資料をすぐにwordやExcelなどの編集可能なデータに変換できるソフト。190言語に対応していて、「OCR」という機能で手書きや印刷された文字を、カメラによって読みとり、コンピュータが利用できるデジタルの文字コードに変換する。

かなり高い精度であらゆる文字をデータ化可能。他にもたくさんの機能がついている。お試し期間は無いが、値段は1万円からとかなりリーズナブル。



オススメサービス「フリーランスの知恵袋」

ここではフリーランスの翻訳者に役立つ、フリーランス用の情報を紹介している。
特に以下の記事情報が個人的に役に立った。



私の駆け出し時代

複数のプロの翻訳者が新米だったころの当時を語る。オススメの情報は

・翻訳家としての最初の仕事のミスは致命的。ミスの無い翻訳をしろという内容

・翻訳家は経験や知識など、翻訳分野に関するバックグラウンドがかなり重要という話
の2つだ。



翻訳者に必要な資格は?

企業の人に「資格は重要か」のアンケートを実施した記事。だいたいの企業の約3割は、「資格自体はほとんど評価していない」というデータが出ている。
この記事情報からわかることは
・翻訳は資格よりも経験を重視される

ということ。つまりむやみやたらと資格をとってもあまり仕事に直結しない。資格をとるよりも「最低限の仕事のマナー、納期が守れるか、誇れる経歴があるか」などの方が重要視されるということた。

特に面白い情報は
TOEICなどの英語能力試験は参考にはするが重視はしない

・資格より訳文を仕上げる日本語力

・資格よりも翻訳者としての経験を重視

・オーストラリアにはNAATIという翻訳の国家資格がある

の4つだ。読んでいて今後、資格をとるべきか参考になる。



知っておきたい確定申告

フリーランスに必要な確定申告の手順や情報をほぼ網羅。
使える内容は以下の内容だ。

・海外移住した場合の確定申告

フリーランスになったときの確定申告の準備から申告までの方法一覧

フリーランスで翻訳が副業の場合にも確定申告は必要か

・稼いだ金額でも翻訳経費に使ったお金は税金に含まれないが、どこまでが経費かについて

・”青色申告”など、割安になるお得な申告方法



2.スキルアップ

ここは独学でも十分レベルアップできるサービスが整っている。翻訳学校でテキストをやるより、ここで定訳トライアルや一行翻訳をやった方がいい。体験者の勉強法も多数掲載されている。



スキルアップのサービス一覧

スキルアップのサービスは以下の通り。
・定訳トライアル
→「仕事ととして通用するレベル」かどうかを確かめる。一番使えるコーナー(詳細は後述)。

・翻訳トライアスロン
→出版・映像・実務の翻訳の3種目で翻訳力を競うイベント。上位者はコードレスクリーナー、Amazonギフト券1万円など、いろんな豪華(?)賞品がもらえる

・翻訳お料理番
→短い課題文を翻訳するコーナー。3ヶ月後の月刊誌『Amelia』に訳例と総評を掲載。

・一行翻訳
→和訳英訳の短文の訳文を投稿するコーナー。結果は即日公開され、応募者同士でコメントをし合うこともできる。

・ミニ翻訳コンテスト
→短い英文を翻訳して上位なら賞品ももらえる。参加者同士で人気投票形式。

・イベント情報
TOEICの日程を中心に翻訳のスキルアップイベントの情報を掲載

・ミニテスト
→「誤字脱字発見テスト」「映像翻訳適性テスト」など、合計で11つのミニテストができる。全て選択式で制限時間内に解答する。評価やコメント、順位など他の翻訳者との競うこともできる。


この中で使えるのは「定訳トライアル」だ。”一行翻訳”や”ミニコンテスト”など、他のコーナーはあまり大きな成果は得られないと思う。個人的に本格的に利用してスキルアップを図るなら「定訳トライアル」だけで十分。



定訳トライアル

定訳トライアルとは

定訳トライアルは1ヶ月に一回開催され、ITやビジネスなど主要な翻訳分野の中から、2分野ランダムに選択される。1回1500円かかるので、オススメの利用法としては、過去問を利用すること。それなら、無料でトライアルをすることができる。

次に訳文の難易度だが、”仕事に通用するレベル”をモットーにしたレベルの英文が出題される。そのレベルは有名な翻訳試験(例えば、TQE)より難しい。訳文提出後にはレベル別でE、D、C、B、A、AAの評価がもらえるので、高評価がもらえれば普通のトライアルに余裕で受かるだけの力がつく。


”評価AまたはAA”を取得するメリット

評価Aを同じ分野で2回、またはAAの評価をもらえれば、”クラウン会員”の称号がもらえる。クラウン会員は全部で10の分野ごとに1つもらえる。

クラウン会員になるメリットは以下の通りだ。

・「定訳トライアル」が無料になる

・アメリアの経験者欄に掲載され、翻訳会社からスカウトするチャンスができる

・アメリアでより仕事をもらいやすくなる

・どこでも通用するレベルの翻訳力が身につく

「定訳トライアル」を利用するなら、その目的はほとんどが”スキルアップのため”になるが、クラウン会員になることを目指してやってみよう。例えいい評価をもらえなくても、訳文を作成した力は確実に翻訳力の底上げに繋がる。



オススメの利用法

定訳トライアルのオススメの利用法だが、とことん”質”を追求してみよう。トライアルに出てもいいし、過去問を自力で解くのもいい。過去問ならタダできるので過去問を利用するのがいいかもしれない。

具体的に翻訳力を鍛える手順は
1.参考書で知識を覚える
2.覚えた知識をフル活用して訳文を作成する

の流れが一般的になる。

そして訳文を作成するとき、「この訳でいいのか」をとことん考える。できれば、数時間、数週間かけて考えてみよう。
訳文を作ってみて、文章がきちんと成立するかなど、訳が不自然にならないようにウンウンうなって考えた思考力は、必ず翻訳力のアップに生きてくる。


知識を頭に入れたら(インプット)、難しめの訳文でその知識をアウトプットすれば、仕事で通用する翻訳力が身につく。
以下の図と掲載されていた勉強法を参考にしてほしい。



「定訳トライアル」の参考勉強法

とことん質!ひとつの課題を暗記するまで推敲
AAをいただいたノンフィクションの課題は、引っかかる箇所を頭の中で反芻しながら2週間くらいかけて取り組み、いつもの数倍手直ししてから提出しました。
最初はすんなり理解できたと思った箇所でもどんどん疑問や迷いがわいてきます。その一つ一つに答えを出そうと奮闘することが身になっていくように思います。

アメリアの「オススメの勉強法」より




3.コミュニティ

ここは翻訳で挫けそうなときやモチベが沸かないときに、相談したり、翻訳仲間を探すことのできるコーナー。教えてgooのように気軽に相談できて、返答もちゃんともらえる。コミュニティのサービスは「コミュニティ掲示板」「メル友サーチ」の2つだ。


コミュニティ掲示板

「全般、質問、勉強会」の3つの種類を選択できる。基本的に2チャンネルみたいな書き込み式の掲示板で、用途は”質問”で使う人が圧倒的だ。フリーランスに悩みはつきものなので、「悩むことがあるけど、聞く人がいない」なんてときにはこの掲示板で質問をするとほとんど回答してもらえる。あまりに手間のかかる質問でない方がいい。仕事や、勉強などたいていのことならOK。
特に質問として多かったのは

・勉強法
・翻訳会社とのやりとりの相談
・仕事の効率化など仕事全般に関する質問
・翻訳に関するほとんどの疑問・質問

だった。

”勉強会”は翻訳の勉強会を開くための宣伝に使っている人が多い。



メル友サーチ

いわゆる”翻訳仲間”を探せるコーナーだ。メールでやりとりをすることを前提にして、同じ翻訳分野や全国各地から翻訳仲間を募集できる。

基本的にプロフィールを書いて、誘いが来るのを待ったり、声をかけたりすることでメル友を探す。プロフィールを見たところ、ほとんどが以下の目的でメル友を募集していた。

・学校以外での翻訳仲間を探す
・翻訳の情報交換
・勉強のモチベーション仲間探し
・翻訳企画の誘い

つまり、ほとんどが翻訳に関してギブアンドテイクを目的にした仲間探しが大半だった。単純に翻訳の友達探しでも何でも、利用する動機は自由だ。

匿名で名前を明かさずにやりとりが可能なので、プライバシーも問題ない。とにかく何でもいいから翻訳仲間がほしいならかなり便利コーナーだといえる。基本、向こうは相手を探しているので、自分から積極的にアタックすれば高確率で相手も答えてくれる。





4.JOB

「お探しの求人情報がいち早くわかり、トライアルも受かりやすい」、これがアメリアが初期投資にオススメな理由だ。

アメリアはgoogle検索など、サイトから翻訳会社に応募するよりもトライアルをもらいやすい。早い話、仕事にいち早く直結する。自分はgoogleで2週間かかった審査にアメリアだと2日で通った。この”JOB”コーナーの3つのサービスはどれも使えるので、まとめて紹介していく。


求人情報検索

検索項目とその内訳

キーワード検索
募集期間→緊急、新着、常時募集

募集職種→翻訳者、アシスタント、チェッカー、下訳、リーディング、コーディネーター

翻訳言語→英語、中国語、フランス語を含めた11ヶ国語

翻訳分野→IT、金融、メディカル、工業、特許、その他

勤務形態→在宅勤務、オンサイト勤務

勤務地→全国

雇用形態→正社員、契約社員フリーランス、アルバイト、派遣社員


使ってみた感想

登録会社は東京だけで472社、全国や海外も含めると全部で535社がアメリアに登録している。自分はメディカルの分野で結構絞り込んだが、それでも10件ほどヒットしたので、ほとんどお目当の求人はあると考えていい。

あと注目したいのは書類審査の通りやすさと、受かった後に仕事がすぐ来ることだ。

書類審査の通りやすさGoogle検索で応募した場合、2週間かかっていて、実績がないとあまり通らない。しかしアメリアだとトライアルまでの審査が2日で、3件応募した中で3件とも審査が通った。サイトから会社に応募した場合だと結構審査も厳しめなので、アメリア経由で申し込んだ方が審査は通りやすい。

何より、トライアルに受かったら仕事が即来る。普通はGoogle経由で会社に登録しても、あまり仕事は回ってこない。しかし、アメリアの会社は人材を急募していることも多いので、受かれば仕事はすぐに来るはずだ。これが「JOB」の最大のメリットといえる。

ちなみに”クラウン会員”になっていれば、経験者枠で応募されるので、より優遇されて仕事がもらえる。



会員プロフィール検索

ここでは自分のプロィールを掲載して、会社からスカウトをもらえる仕組みだ。現在、映像翻訳、出版翻訳、実務翻訳ともに100件以上登録されている。

どのくらいスカウトされやすいのかわからないが、確かな実績があったり、クラウン会員であれば、確実にスカウトは気やすくなる。

登録できる翻訳業種も多彩で、そうとうマニアックな経歴項目もあり、より緻密に自分の経歴をアピールできる。

コメントでかなり具体的な経歴が書ければ有利。ちなみにクラウン会員であれば、上位に表示され、会社の目にも止まりやすいのは確かだ。



出版持ち込みステーション

これは海外の隠れた名著を探してきて「翻訳して出版しませんか?」と出版社に企画を持ち込むコーナーだ。まず、採用されれば企画料として3万円がもらえる。そして基本的に持ち込んだ人に翻訳/共役/下訳をしてもらうことになる。
下訳とは「原稿を大まかでいいので翻訳すること」。名著だった場合、翻訳者には印税が支払われる。


もし海外で隠れた名著があれば、持ち込み→翻訳→出版→印税GETという流れになる。小説や漫画を書くよりバクチ要素も低く、大きな収入を得るチャンスだ。出版社はスケジュールがあるので、受付期間内に出す必要がある。


原著探し→採用までの流れは、以下の図を参考にしてほしい。


今回は翻訳者サイト「アメリア」の使えるコーナーを一括で紹介してみた。翻訳者、特にフリーランスにとっては学校に行くよりも絶対に投資効果は高い。興味のあるサービスがあれば、登録してみて損はない。



独立したてのフリーランス翻訳者が直面する「仕事をもらうまでの現実」とその対策、自己管理方法をまとめてみる

フリーランスの翻訳者として大学を卒業してから、半年が経った。とはいえ、翻訳者として完全に独立できる状態になったのはつい最近だ。フリーランスを経験したことがない以上、想定外のケースも多く、中々おいそれと翻訳だけで独立することはできなかった。そこで、翻訳者がフリーランスとして独立するまでに必要なこと、フリーランスとしての生活面の自己管理方法を自分の経験内で紹介したいと思う。

目次
1.フリーランスとして食べていくために出会う現実
2.仕事以外にフリーランス翻訳者がすべきこと


1.フリーランスとして食べていくために出会う現実
自分はかなり特殊なケースかもしれない。その理由は大学卒業から会社に勤めることもなくフリーランスを目指したからだ。普通は会社勤めからフリーランスへ進むのが正規ルートなので、大なり小なりいきなりフリーランスは予想外のことが起きる。
それを踏まえた上で、フリーランスとして独立してからすぐに直面する現実について触れていきたい。

フリーランスがはじめに経験すること

まずフリーランスとしての経験が無かった自分は仕事面でいろいろと想定外のことがおこった。それを上げればキリがないが、いくつか紹介すると4つある。


実力不足に伴う収入不足

翻訳者は実力により単価というものが結構変動する。一文字当たり数円とはいえ、1000字だと収入は数千円単位だ。自分は医学薬学分野を選んだが、結構難しくてクライアントの要望に見合う文章は容易に書けなかった。

分野にもよるが、翻訳は十分に業界で通用するという確信と実績がなければ、生活できるだけの収入を得ることは難しい。自分の専門分野で十分に稼いだ経験があったり、すでに数社との契約があり、仕事をもらえている状況でないと油断はできない



翻訳会社とのやりとりが上手くいかない

翻訳会社は残念ながら良心的な世界ではない。単価が減る現在では、中々良心的な会社も少なく、収入も翻訳者側であれこれ言えないのだ。

独立してからは翻訳会社のいいなりになり、耐える時期も必要になる。十分な実績と実力を備えて、向こうからお願いされるくらいになってから、会社にあれこれ要求できるようになる。(実力)=(翻訳者の独立できる力)といえるので、とにかく独立するには力をつけよう。



生活環境が急変するために自己管理が大変

これが個人的に一番大変だ。フリーランスというのはたいてい、会社や学校などある程度自分を縛りつける「強制力」のある環境から抜け出した状態が多い。フリーランスは朝から夜まで何をしても自由。

仕事だっていつどこでしようが、納期を守れば文句は誰も言わない。ただ、翻訳はなにぶん頭が疲れるし、自堕落になりがちだ。それに土曜日も日曜日も無いことも少なくない。自分で生活をコントロールできる人、フリーランスとして仕事がこなせる人は問題ないが、きちんとした自己管理は予想以上に大変。規則正しい生活は慣れるまで必要になってくる。



アルバイトや他の仕事との兼業

翻訳者は実力によりピンからキリまでいる。独立した段階だと、すでに契約している会社以外のコネクションしか頼れないことも多いし、次の仕事を得るまでにどうしても「稼げない期間」が出てくる。そうしたとき、副業、多くの場合は”バイトをする”ことになると思うが、翻訳以外の仕事をしなければならなくなる。自分は収入が安定しないときはバイトで補ったりしていた。

独立したてはシャクだが、実力がないときは生活するために、他の仕事をこなす必要も出てくる。



翻訳者が独立するために十分な収入を得るには


フリーランスとして独立するということは会社や何かに従属しなくても稼ぐ力が備わっているということだ。ブロガーやyoutuberでも「好きなことで生きていく」という名目で独立を目指す人も多いが、翻訳で独立する人もだいたい目的は同じはずだ。

以下の記事は駆け出しのフリーランスには役に立つ記事だと思う。
www.bloglifer.net


「好きなことで生きていく」とまでは言わなくても「翻訳で生きていく」ために必要なことは個人的に挙げると
・翻訳者としての実力

・翻訳会社とのコネクション

・需要のある翻訳分野を持っているか

がある。
まず、翻訳者の実力に関しては先に述べたように、業界で十分な実績がある、クライアントをうならせる訳文ができる、複数の分野に対応できる専門知識などキリがないが、一度でも「翻訳だけで生活できた」体験ができれば、翻訳者としての実力はついてきたといえる。あとはクライアントの信頼を裏切らない仕事をすればいい。


翻訳会社とのコネクションだが、これは契約してる会社が多ければ多いほどいいケースもあれば、なるべく多くの会社に自分の実力を知ってもらう「翻訳者としての知名度」など、ケースは多岐に渡る。しかし、普遍的に言えることは「会社側からお願いされる状況にあること」「自分の要求を飲んでもらえる対等な関係を築けること」の2点がコネクションの面で大きな力だといえる。どちらも実力があれば可能だ。


また翻訳の需要のある分野だが、たいていの人は”産業翻訳”をこなすことになるはずだ。その産業翻訳の中で需要のある分野で稼ぐ力がなければ独立は厳しい。”特許分野”や”医学・薬学分野”のように需要が数年先まで安定している分野で稼げるなら少しは安心できる。しかし、”政治経済”、”アカデミック”の分野の翻訳のように実力のある翻訳者にしか仕事がいかない、”需要が少ない分野”ではいくら実力があっても食べていけない。

もし、自分の分野で食べていけるなら問題ないが、分野を選ぶ際に”需要”は大きな問題だ。翻訳分野を複数かけ持つことは当たり前と考えて、好きな分野以外にも需要のある分野で稼ぐ力をつけることが独立する上で欠かせない。





2.仕事以外にフリーランス翻訳者がすべきこと


フリーランスとして独立したらまず一番に意識すべきは「なるべく余裕のある状況」を作ることではないかと思う。独立したばかりだとわからないこと、思いもよらないハプニングはほぼ100%起こる。また数年先まで見通す力、コントロールできる力もないと不安だ。

そう言った状況を克服すべきにはフリーランスとしての生活に慣れることも必要だが、意識的に生活面で自発的な行動を起こさなければならない。質問をいただいたので、恐縮ながら上から目線で翻訳者が仕事以外でやるべきことをいくつか挙げていこうと思う。


他の収入源を探す

翻訳だけで食べていくのは実力がないうち、特に独立したては厳しい。また翻訳も将来的に、特に最近は翻訳レートが下がっている。なので「翻訳だけ、または翻訳の一分野だけで食べていく」といった姿勢は少なからず、将来的にデメリットになる。

自分は転売、ブログなど収益は少ないが、収入源を複数持つようにしている。また他の翻訳分野の勉強をしていて、”翻訳の他の需要のある分野で稼ぐ力”や”和英翻訳(英訳)”などの勉強もしている。

結果的に、稼げる分野を将来的に広げるつもりだ。収入源はなるべく多く持っていた方がいい。稼げるものが1つしかないと、もしそれが稼げなくなったときフリーターになってしまう。それを避けるために複数の収入源を意識的に作ろう



翻訳力を鍛える(勉強する)

翻訳者である以上、実力があるに越したことはない。ワードマクロや辞書、訳すスキル、トラドスなど翻訳力に直結する力は結構ある。自分はアメリアに一年だけ登録していて、そこから定期的に情報を得たり、英訳の勉強法の参考にしたりしている。

現状で十分な力があるならいいが、それでも翻訳者は現在進行系で勉強をした方が実力もつくし、他の翻訳者との差別化にもなる。何より独立する力をつけるためには勉強することが一番の早道かもしれない。



自己投資する

「自己投資」とは株などの投資ではない。将来性を考えた上で、自分のスキルや知識になることにお金や時間を使うことだ。「学習」も自己投資に含まれる。

翻訳である程度お金を稼げるようになれば、本を買ったり、辞書を買ったりと稼いだお金、時間を自己投資に回そう。自分は翻訳学校や辞書などに多少、初期投資としてお金を使った。学校に行ったことは後悔しているが、辞書や書籍等の投資は今でも役に立ってくれている。

何が”自己投資”になるかは人それぞれだが、よく調べた上で自分のためになることにお金や時間を使ってみよう。



生活管理ノウハウを学ぶ

フリーランスは会社や学校とは違って拘束力が少ない。自分で全ての時間を管理するわけだから時間管理術は想像以上に必要になってくる。個人的に仕事以外の空き時間にすべきことや時間管理術のアイデアを紹介する



好きなことをする(休む)

翻訳はなにぶん疲れる。翻訳が楽しくて仕方がない、いくらやっても疲れないなら問題ない。が、休むことと仕事の質、特に訳文の完成度は”どれだけ休んだか”に比例する部分も多い。頑張り過ぎず、適度に休みながら働かなければならない。

フリーランスは週7もザラにあるので、マラソンのように飛ばし過ぎると息切れするのだ。ちなみに自分は一日に必ず、遊ぶ時間を設けている。仕事と休憩に関するノウハウに関する本は以下の本がオススメ。



時間管理ノウハウを学ぶ

”ビリオネア”と呼ばれる世界有数の起業家は世界一多忙と言われる。そこで彼らの時間管理ノウハウが書籍として紹介されている。
その中には、
・多い仕事は分割してこなす

・仕事を始める前に脳の準備運動をする

・朝は起床時間を5〜6時にして、仕事は夕方までに片付ける

・1日のうちにアイデアの思考時間を設ける

・学校のような時間割表を作って生活を管理する

など多数ある。大きな書店に行ってみよう。超忙しい人が実践している時間管理ノウハウがズラリと並んでいる。そんなノウハウはフリーランスとしては、是非手に入れたい。
以下は自分が特に気に入っている時間管理ノウハウの本




強制力を日常に取り入れる

学校や会社にいたときに時間を守らなければ、しかる人、注意する人がいた。学校や会社ではそういった人を恐れて体も強制的に動く。そういった「強制力の働く環境」はフリーランスにはない。

そこで、「強制力」の働く環境を必要に応じて自分の中に取り入れよう。先に書いた仕事以外にすべきことを日常に必ず取り入れたりするのがおすすめ。バイトを入れたりするのもいい。

自分は”科目等履修生”という半分学生のような仕組みを利用していて、学費の安い国立大学に行きながら仕事をしている。1人だと仕事の納期や、生活管理が上手くいかないので、バイトを入れたり、サークルに行ったりと学校生活を日常に取り入れることでフリーランスを何とかやっている。



仕事場を見つける(作る)

これはあくまで雑誌でよく見る翻訳者のことだが、ある程度資金があるなら仕事場を作ったり、定期的に通える場所で仕事をしてみるのもいいかもしれない。

翻訳者はパソコン一台で仕事ができるので、旅行しながら働くとか、本田直之高城剛のように住居を複数持ち、そこを転々としながら働くノマドライフみたいなライフスタイルを送るのもいい。将来的に自分は住居を複数もち、移動しながら働ける環境を目指している。

こうしたライフスタイルは仕事の効率も信じられないくらい上がるので、是非目指してみてはいかがだろうか。




今回は質問をもらったこともあるが、フリーランスとして独立して半年の節目でいろいろ書いておきたかった。とはいえ細かく書けばまだまだ書き足りないし、「こんなこともネタになるのか」と気づく部分もかなりあった。

photoshopの昼夜逆転テクニックまとめ【マットペイント】

ハリウッド映画でも使われているマットペインティングテクニック。photoshopでもできるようになり、画像加工のテクニックとして需要があり、効果的。

今回はマットペイントのチュートリアル風に、昼を夜に変える「昼夜逆転テクニック」をまとめておきたいと思います。

*マットペイントについて
マットペイントというのは映像を合成するときに使う背景画像。近年はPhotoshopなどで作成し、フルCGで作成するよりも早く、そして安くできるため、需要も高く、今でも映画制作では頻繁に使われている技法の一つ。



昼夜逆転テクニックのやり方


いわば昼の画像を夜に変換するテクニック。いきなりパッと変換するテクではなく、順序だてて作業をしていきます。昼を夜にするテクニックなので、画像加工のいろんな場面で役立つことでしょう。



1.元画像を暗くする


まずは元画像を用意。昼間の風景画像を用意します。ただし、夜のとき、夜景や街頭などの光を考慮すればするほど、作業が複雑になります。

今回は夜になると夜景や明かりがある街の画像を、昼から夜に変えます。手順としては、暗くした後に、街の明かりを灯す作業をしていきます(図0)。

図0. 昼の画像を用意



まず元画像を暗くします。元画像のレイヤーをクリックして、上のメニューバーの[編集]>[塗りつぶし]を選択。次に描画モードを[乗算]にして、[カラー]を選択し、[RGB=55.80.115]にして、[OK]をクリック。全体が薄暗くなります(図1)

図1. 全体的に薄暗くなる。ここから街の明かりが灯る部分を照らしていく。


この後、街の明かりが当たる部分ごとに、明るくしていく作業に入るため、いったん元画像を薄暗くする効果をOFFにします。元画像レイヤーのわきにある「目のマークのボタン」をクリックして、効果をOFFに。




2.明るくしたい部分を塗りつぶす

元画像の「暗くしたい部分」と「明るくしたい部分」を分けて塗りつぶします。暗い部分、明るい部分ごとに個別に新規のレイヤーを作成。

そして各レイヤーごとに、なげなわツールで塗りつぶす部分を囲い、選択範囲を指定します。
[編集]>[塗りつぶし]>[カラー]で1番明るくしたい部分は「緑」、暗くしたい部分は「赤」 で塗りつぶします。この時、色ごとに個別にレイヤーを作成し、名前をつけておくと便利です。(図3)。

図3 明るく照らしたい部分を「緑」、暗くしたい部分を「赤」でペイント。色ごとに新規レイヤーを作成し、名前をつけておく。


今回は塗りつぶす部分がかなり細かく複雑になるので、何もしない部分も「水色」で塗っておきます。また、画像では少し強めに照らす部分を「紫」に塗りつぶしています。(図4)


・1番明るくしたい部分は「紫」

・少し明るくしたい部分は「緑」

・暗くしたい部分は「赤」

・特に変化させない場所は「水色」


図4. 照らしたい部分の用途に合わせて、色を変え塗りつぶす


3.塗りつぶした部分をペイント


すべての塗りつぶせたら、明るい部分と暗い部分を作成するため、塗りつぶした部分をペイントしていきます。

①まずDキーを押して、描画色を黒にします。

②次にBボタンを押す。ブラシツールになります。

③不透明度を50%くらいにして明るくしたい部分のレイヤーをペイントします。ここでは「紫」レイヤーの部分を最も明るくしたいので、不透明度を50〜60%くらいにしてペイント。

④少し明るくしたい「緑」の部分は、不透明度20〜30%くらいでペイントします。



*どのぐらいペイントしたかを確認する
黒でペイントした部分は背景と重なってわかりにくい。そこでどれくらいレイヤーをペイントしたか、その塗り具合がわかる方法があります。

まず見たいレイヤー以外のレイヤーの効果をすべてOFFにします。レイヤーの左側にある「目のマークのボタン」をクリック。

効果をOFFにしたら[option]/[Alt]キーを押しながら、見たいレイヤーのサムネール画面をクリックします。そうすると白黒画面になり、どのぐらいペイントしたかが確認できます。(図5)

図5ペイントしたレイヤーを別個に確認できる。このモードを繰り返し、ペイントを調整します。

「紫」「緑」の部分を上手くペイントできたら、元画像の暗くする効果を元に戻します。元画像の左の目のマークをクリックしてすべてのレイヤー効果をONにすれば、薄暗い効果の中で、ほんのり明るい部分が出来上がります。(図6)

図6 ほんのり明るい夜の風景が完成


4.暖色系のオーバーレイで塗りつぶす


「紫」「緑」の部分が明るくなりましたが、全体的に冷たい色なので、暖色系の色で塗りつぶします。

①「緑」「紫」のレイヤーのサムネール画面を[Command/Ctrl]キーを押しながらクリックして、選択範囲を指定します。

②選択範囲を指定したら[編集]<[塗りつぶし]<[オーバーレイモード]を選択。[カラー]を選択したら[RBG=250.190.90]にして[OK]をクリック。

すると、明るくしたい部分だけ暖色系の色で塗りつぶされました。(図7)

図7 昼の画像から夜の風景を再現した。



これで昼夜逆転テクニックは完成です。
自分はいつも、こうしたテクニックを使用して、自分の作品を加工しています。

Photoshop を習得するベストな方法は、作品を作ったりと経験を積むこと。チュートリアルや書籍など、役立つと思う中で、合いそうなものをとことん使ってみて下さい。後は、実践あるのみです



その他のテク:季節変換テクニック


マットペインティングハンドブックには昼から夜に変えるテクの他に、夏から冬に変えるテクニックも載っています。

このテクニックは木々があったり、草が生えてたりと元画像に大きく左右されるので、今回の昼夜逆転テクニックと同じで緻密な作業となっています。これもphotoshopで可能なテクニック。




今回はphotoshopでの画像加工テクニックのマットペインティングをチュートリアル風にまとめてみました。

今回はマットペインティングテクニックハンドブックを参考にしています(他にも多彩なマットペインティングテクニックが載っている)。

photoshopでできる写真・画像合成テクニック上達のための3ステップ【合成の秘訣】

合成画像をテクを身につけてから、インスタグラムやランサーズなど様々な場面で活動の幅が広がりました。合成テクニックはかなり投資効果が高かったといえます。

とはいえ、ネット上の一過性の薄い情報では、合成テクニックは身につきません。今回は、自分がやってきたことを3つのSTEPに分けて紹介しようと思います。

目次
STEP1.photoshopの機能を覚える
STEP2.使える合成テクニックを学ぶ
STEP3.プロの合成画像を真似する

STEP1.photoshopの機能を覚える



photoshopをダウンロードする


現在、photoshop CCという課金制のサービスに変わってしまい、いきなり使うには投資費用が回収できない可能性があります。そのためphotoshop C2という、少し昔のバージョンがこちらから無料でダウンロードできます。

機能はだいぶ劣るので最新版の書籍に対応できない可能性もあります。その場合、体験版としてphotoshopCCが利用可能なので、体験版を使ってみることをオススメします。

使ってみてから、課金制のバージョンを継続して使用するか決めても遅くありません。



本を使って実践しながら覚える

オススメは「photoshop操作とデザインの教科書」。15章構成で15章以外は合成に必要なphotoshopテクニックがたくさんのっている。章を進めるごとに「写真補正」「レイヤー操作」「スタンプツール」など合成テクニックを身につける上で、必須の機能がマスターできます。


自分は15章目がWebデザインだったので、14章までを2周しました。特につまづくこともなく、スムーズにphotoshopの機能がマスターできたので非常にオススメの一冊。



ネット上の情報より本の方が効率がいい

ネット上にもたくさんのphotoshop関係の記事があります。しかし自分もネット上の知識でやるより書籍でやったほうが早かった。ネット上の情報より書籍の方が効率がいいのは以下の理由。

・すべての機能を網羅していない
livedoorやLIGなどのサイト情報では、いずれも断片的な知識ばかりで、いざ合成をしようとしても必要な機能がわからない

・学習には不向き
→ネット上のテクニックはあくまで困ったときの「辞書的な使い方」が向いています。いざ学ぶとしても体系立てて書かれていないので、学習には書籍の方がグッド

・時間がかかる
スマホ片手にサイトを見ながらphotoshopを操作するのと、書籍を脇に置いて順に章を進めていくのでは圧倒的に後者の方が効率がいい。時間の節約にもなる。




STEP2 使える合成テクニックを学ぶ

STEP1で身につけた基礎知識を使い、合成のメインテクニックを学びます。主に書籍をメインにネット上のテクニックは、必要なときに引っ張ってくるというのが理想。なんにせよ、書籍をグルグル何周も反復した方が効率的に学べます。



『合成の秘訣』で合成に必要なテクニックをマスターする

『合成の秘訣』は16章構成ですべて合成作品を作成する内容になっています。STEP1で身につけた基礎知識があれば1〜2ヶ月で一周できました。

章が進むごとに難易度が増していきますが、この書籍で合成に必要なほとんどのテクニックがマスターできます。進め方は全部真面目にやらなくても、好きなところからできる構成。

自分は最後の16章を含め、合計で13章をやりました。

『合成の秘訣』の各章を真似して、オリジナル作品を作る

『合成の秘訣』の各章で使った人物や背景などのパーツを変えて、オリジナル作品を作ります。自分は各章毎に用意されている人物や背景などのパーツを、好みの漫画のキャラに置き換え、背景は変えずにオリジナル作品を10個ほど作りました。


オリジナル作品を作ることで、各章で使うテクニックや作品を作る手順がほぼ完璧に頭に入ります。自分はフィードバックがほしかったので、インスタグラムにアップしてどのくらい「いいね!」がもらえるか試してました。あくまで『合成の秘訣』のテクをマスターするのが目的なので、楽しみながらやると苦痛なく習得できます。



合成テクニックで参考にしたいサイト

『合成の秘訣』以外にも、ネット上にもかなり優秀なテクニックを載せたサイトがあります。「必要なときに必要なテクニックを使う」スタンスで使うのが個人的にオススメです。ネット上のサイト代わりにPhotoshop 10年使える逆引き手帖【CC/CS6/CS5 対応】

でも同様のテクニックをほぼ網羅しているので代用できる。

合成テクニックで見ておきたいサイト

ferret-plus.com

liginc.co.jp





STEP3 プロの合成画像を真似する


最後のSTEPはプロの合成画像をとことん真似てみること。どれかお気に入りの作品を1つ選び、背景や人物の合成、使われてるエフェクトなどSTEP2で学んできたテクニックだけを使って、できるだけ忠実に再現します。

プロの作品には多彩な合成テクニックがふんだんに使ってあるので、1作品でも真似するだけで、ほとんどのテクニックはマスターできる


サイト:Dave Hill



Dave Hillは商業広告の多くを手がけており、合成のインスピレーションは巷のアーティストには無いものがあります。作品の仕上げ具合などかなり業界から定評があり、優れた作品が多くサイトに掲載されています。

少し難しめの作品を選び、1つの作品をじっくり時間をかけてつくってみるのが、結果的にテクのマスターには早道。




サイト:Gary Land



Gary Landはナイキ、リーボックアディダスコカ・コーラの広告をキャンペーンしているフォトグラファー。高度な商業広告で使われているテクニックが満載の画像が並んでいます。

1作品だけでも真似てみると、かなりのテクニックが習得できる作品がズラリと紹介されているウェブサイトは、合成テクにおいて一見の価値あり


Behance

adobe社のSNSである「Behance」は世界中から多くのクリエイターがphotoshopを使った作品を投稿しています。Appreciate(いいね)を多くもらってるクリエイターや、気に入ったクリエイターの作品など真似したい作品を探すにはうってつけ。かなりレベルの高い作品が並んでいます。

もしオリジナル作品を投稿するなら、インスタグラムよりもオススメなSNS。作った作品を投稿してフィードバックを得る場所としてもかなりグッド


STEP3まで終わった後は?

STEP3まで終わったら合成テクを、いろいろな場面に活用してみるのがいいと思います。

・他の高度な作品をさらに真似して、さらに合成テクニックを磨く

Behanceにオリジナル作品を投稿して、クリエイターとして企業からオファーを受ける
Behanceでクリエイティブな作品を投稿しているとオファーが来ることも珍しくない

SNSでフォロワーを増やす
→インスタグラムでユニークな作品を投稿したり、twitterで合成クソコラや面白い作品を投稿するとフォロワーが増えやすい

・ランサーズなどのクラウドソーシングで高単価の仕事を狙う
→合成画像や画像加工は以外と需要があります。普通の人が取り組めない高単価な仕事も合成テクニックがあればできる。

ウェブデザイナーを目指す
ウェブデザイナーでもphotoshopの機能は欠かせません。必要な知識を学んでウェブデザイナーを目指すのもアリです。



正直、合成テクニックはかなり応用が効くスキルだと思ってます。今回は合成テクニック習得のためにやってきたことをまとめておきました。
ちなみに今、自分も合成テクニックを使った収益源やビジネスを模索中。今取り組んでいるビジネスに余裕が出てきたら、本腰を入れて探してみようかと検討しています。

在宅フリーランス翻訳者がゼロから仕事を得るためのステップをまとめてみた

現在フリーの翻訳者として、いくつかの会社と契約を結んでいます。年収がいいからとか、英語が好きだからという理由で翻訳者を目指す人が多いですが、なかなか豊富な情報を載せたサイトがないのが現状です。

自分も結構そういった理由で情報が少ない中、足掻かざるを得ませんでした。そこで、何もない状態からフリーの翻訳者として仕事をもらうまでやってきたことを忘れないうちにまとめておこうと思います。
目次
STEP1.翻訳分野を選ぶ

STEP2.翻訳の勉強について

STEP3.翻訳会社のトライアルを受ける

番外編1.受かると仕事をもらえる翻訳試験

番外編2.フリーランス翻訳者として働いてみた感想




STEP1 翻訳分野を選ぶ

翻訳分野

翻訳のメジャーな分野は

・医学薬学 ・政経社会 ・科学技術
・IT ・特許明細・金融証券

の6分野。特に有名な試験のTQEでは19範囲からの出題されます。(参考:翻訳試験TQE)



好みの分野を選ぶ

翻訳にはいくつかの分野があり、その中から自分の専門分野を選ばなければなりません。翻訳の6分野で分野を決めるとき、「好み」の問題は重要です。
好みの面で意識したいのは2点

・選ぶ分野が好きか
・その分野で食べていけるか

「その分野が好き」「儲かる」など多少選ぶ動機が不純でも上の2点をクリアできる分野を選んだ方が翻訳をやる上でプラスになる。

バリバリの文系なのにキライな理系を選んだり、好きだからといって、多少需要が低い分野を選んでも仕事がないわけで結果的に翻訳自体苦痛になります。翻訳はとにかく地味な仕事なので、選んだ分野で仕事していて少しでも「楽しい」と思える分野を選んだほうがいい


単価を意識して選ぶ

好みと同じくらい重要なのは「単価」。翻訳といっても分野によって需要も違うし、単価も異なります(単価はJTF翻訳サイトに一般的な単価が載ってる)。例えば特許や医学分野のように、普通は専門的な知識や用語が多いほど、単価は高くなる傾向が強いです。

しかし、「需要が少ない=仕事が少ない」ということ、なので副業でも本業でも、経験もないフリーのときは需要がある分野は大きなアドバンテージになります。



STEP2 翻訳の勉強について

翻訳に必要な能力

翻訳に必要な能力は初めのうちは
「英語力・用語検索力・訳文作成力」の3つが必要。この力が揃えば優秀な翻訳者の部類に入れます。
この3つを身につける方法は

・翻訳学校を利用する
または
・独学で身につける

かです。自分は翻訳学校の通信制を利用したので、独学8割学校2割みたいな感じだった。翻訳は「他人任せの勉強」ではダメ。自分でやる能動的な姿勢があれば十分身につけられます。ここら辺は好みの問題。

正直独学で勉強する人の方が、早く結果を出すケースが多いです。「独学が好き」っていう勉強経験があるなら、学校に行く前に独学で勉強してみることをオススメします。その後、学校に通うかどうか決めても遅くないでしょう。


独学で勉強する場合

高校までの文法を完璧にする(英語力)

とにかく高校レベルまでの文法の基礎は確実にマスターしましょう。自分は大岩のいちばんはじめの英文法 (東進ブックス) で文法の基礎だけを徹底的にマスターした。または翻訳で目安とされるTOEIC850点以上を目標にして勉強してもOK。


翻訳関連の参考書を読破する(英語力・訳文作成力)

翻訳の参考書の良書は少ない。いくつか読んだけど、翻訳の布石と定石が1番オススメ。まず翻訳テクニックが網羅されていること。この本は実際の試験や仕事でもお世話になってます。

また翻訳力を鍛える目的で、工業英検1級対策―文部科学省後援
を読みました。この2冊があれば、基本的な翻訳力は十分身につきます。参考書に関してはとにかく「これだ」と決めた参考書を覚えるくらい反復すること


翻訳試験の過去問を解く(訳文作成力・用語検索力)

オススメの過去問はTQEとJTF翻訳検定の2つ。特にTQEは取り組みやすく、レベルも翻訳業界で通用するのでオススメ。過去問を解く上で意識したのは「用語の検索力」と「訳文作成力」をつけること。

用語の検索力は書籍翻訳力を鍛える本を参考に辞書を徹底的に使いこなす練習。そして訳文作成力はなるべく参考書で身につけた知識を使いこなす練習です。

ただ漫然と解くよりは、この2つのことを意識するだけで翻訳の総合的な力は全然違ってきます。(過去問はTQEサイトでまたは書籍版でJTFほんやく検定 公式問題集がオススメです)



翻訳学校を利用する場合


テキストを徹底的にやりこむ

独学は無理だから翻訳学校を使おうとする場合、とにかく翻訳学校を利用して下さい。通信制と通学制の2つあり、基本ドライな代わりに情報量だけは市販にはないものがあります。そこでテキストを徹底的にやりこみます。

自分はサンフレアアカデミーの通信制を利用しましたが、テキストは「英語力・用語検索力・訳文作成力」を身につけるのにはうってつけ。自分はサンフレア・アカデミーを利用しましたが、他の有名どころにはフェローアカデミーがあります。



わからないことは徹底的に質問する

翻訳学校の目的が「翻訳に必要な能力の習得」だとしても、肝心のことは聞かないと教えてくれません。通学制なら講師に直接、通信制ならメールで徹底的に質問して、市販では得られない有料の情報をゲットすべきです。

自分はオススメの辞書から、試験対策、プロの翻訳者の勉強法などとにかくわからないことは聞きまくりました。特に通信制の場合は電話で「講師と直接話がしたい」旨を言えば、メールで聴くより具体的で新鮮な情報が得られます。


TOEIC800点以上をとる

TOEICは翻訳の仕事には訳に立ちません。そもそも求められてる能力が違うからです。しかし、フリーランスとしてなんのコネもない状態で翻訳会社に自分を売り込む場合、TOEICは大きな武器になります。「無いよりはあった方が書類審査に通りやすい」のでTOEICはとれるなら是非とった方がいいというのが本音。

TOEIC850点以上が履歴書に書けるのであれば、経験もないフリーランスとしては翻訳会社にワイロを渡すのと同じくらい効果があります。ただし、翻訳者に求められる点数は800点以上はないと、逆に評価は下がる





STEP3翻訳会社のトライアルを受ける

未経験OKの翻訳者枠を狙う

大半の翻訳会社は2〜3年以上を目安に募集をかけてきますが、「未経験OK」の翻訳会社もたくさんあります。そういった会社は一次で書類審査、2次でトライアルといった試験があり、受かれば翻訳者として登録されます。

しかし翻訳業界ではベテラン翻訳者に仕事は集中する傾向があるので、登録されてもいきなり仕事は来ないと割り切り、複数の会社に登録することをオススメします。翻訳会社としてははじめは簡単な仕事から依頼という形が多いので、確実にそういった仕事をこなし信頼を勝ち取ることが近道だといっていいでしょう。



もし翻訳以外に自分に有利な経験があるなら

翻訳者は割と多彩な人が応募してきます。医療関係者が医学翻訳者になったり、IT分野ではPerlXMLを扱うエンジニアも翻訳をします。特別な経験がなくても、自分の専門分野に有利な経験があれば、翻訳経験がなくても履歴書にはかけます。



翻訳者以外の仕事

実は、翻訳会社が募集しているのは、別に翻訳者ばかりでなく、翻訳者の上げた文の誤字脱字、技術的内容のチェックをする、校閲・チェッカー・レビューアなども募集しています。


翻訳者のトライアルに必要な条件を90%満たして初めて合格できるのでハードルが高い。そういった場合には、少しハードルを下げてチェッカーや校閲者狙いをオススメします。報酬は翻訳者と比べてかなり落ちますが、翻訳のスキルの下積みとして翻訳者に応募しつつ、チェッカーも狙ってみると早々に仕事を得ることも少なくありません。


翻訳会社の探し方

翻訳会社を探すのはGoogle検索で探してもいいですが、もっと効率よく探したい場合、以下の方法を使ってもいいでしょう

JTF翻訳サイト

日本翻訳連盟の公式サイトには、翻訳に関する求人情報を検索できるページがあります。

雇用形態で「在宅」にチェックを入れて検索すると、在宅翻訳者つまりフリーランスを募集している翻訳会社の一覧が出てきます。JTFに登録している会社が主に対象なので、googleよりも正確だし、定期的に更新されるので、ブックマークしておくだけで価値がある。

翻訳者ディレクトリ

このサイトは様々な翻訳会社が募集をしている掲示板のようなもので、翻訳会社の連絡先がわかります。自分にあった分野の翻訳会社に履歴書を送ると、翻訳会社も「急募」としているケースが多く、たいてい通るのがこのサイトの特徴です。

自分にあった条件の会社は少ないかもしれませんが、常に募集枠はあるのでこちらも定期的にチェックすると便利なサイトです。

ZapMeta

ZapMetaはgoogleとは別の検索エンジン。検索ワードに「翻訳会社」と入力すると翻訳者募集の会社が多く出てきます。

google検索だとよけいなサイトがでてきたりしてうっとしいですが、ZapMetaを使えば、翻訳会社に特化して検索できるので、効率的に自分にあった翻訳会社を探せます。

アメリア

翻訳者ネットワーク「アメリア」は会員になると、翻訳会社の新着求人情報がメルマガで毎日送られてきます。特にアメリアの求人はアメリア限定で、他のサイトで公開されていない優良案件や未経験OKの会社も多くあります。

新着の求人の場合は、人材を「急募」している会社が募集をかけてくるケースが多いので、トライアル合格後にすぐ仕事をもらえる可能性が高いのでオススメです。




普通にgoogle検索で検索した会社よりアメリアで募集している会社の方が早く仕事をくれるわけです。
また、新着の求人以外にも、会員専用の求人検索や「未経験」の求人を表示できる機能もあり。

受かるコツ

未経験OKの翻訳会社に、片っ端からメールを送り、一次選考として書類審査、2次選考としてトライアル(試験)があり、受かれば、晴れて翻訳者として会社に登録してもらえる。

1次選考では、なんの経験も無い場合「翻訳の勉強歴」やTOEICの点数を書くとかなり有利。特にない場合でも自分の英語の能力を客観的に示す経験や「勉強しましたアピール」をした方が印象はよくなります。

そして2次のトライアル。このトライアルには一定の基準があり、それを満たして初めて合格できます。特に意識したいのは以下のミスをしないこと。1つでもやってしまうとトライアルには受からないですが、これらをすべてクリアできる場合はほぼ受かるケースが多いです。

・誤字脱字

・文法のミス

・語尾を統一しない(です・ます体、だ・である体の混同)

・他の人が読かんでみて意味が通用する文章かどうか

・繰り返し出てくる同じ単語や文章をいろいろなバージョンで訳す (例:Technologyを技術と訳したり、テクノロジーと訳したり等)

・専門用語をきちんと調べられていない(誤訳)


一度失敗しても諦めない

正直、一発目で受かる人はほとんどいません。しかし、日本には1200社くらい翻訳会社があるのでチャンスは無限にあるので、2、3回失敗してもなぜ失敗したかを分析して、再チャレンジしましょう。


ちなみに翻訳会社は訳文の添削はしないで、イエスノー方式で合否の結果だけ送ってきます。上記のミスをしていないとか、スキルとして不足しているものがあれば補うなど、失敗しても次のケースに何らかの形で活かすのがコツです。



単価を聞かれたときは?

翻訳会社は必ず単価を聞いてくる。正直、いきなり単価を聞かれても困惑することも多いです。「できるだけ高くしてくれ」なんて態度だと、相手にもしてくれません。

特に自慢できる経験がない場合は一般の単価より低めに設定するか、「貴社の翻訳者の方々と同じ単価で結構です」と言えば、好印象を持ってくれます。少々「何やってんだ」という気持ちもなくもないですが、単価は少し自慢できる腕がついてから、融通がきくので、「仕事を得ることが第一の関門」と割り切ることも必要でした。



受かると仕事をもらえる翻訳試験

トライアルを受ける以外にも翻訳試験に受かることで仕事をもらえる仕組みがあります。以下の試験は3級以上に合格すると翻訳者として登録してもらえて、安定して仕事がくるのでオススメ

・TQE
→5日間の試験方式。在宅受験で年に4回。合格するとサンフレアの翻訳者として登録される。

・JTF翻訳検定
→2時間の試験方式。在宅受験で合格すると同じくJTF翻訳者として登録してくれる。



受かるコツはこちらの参考記事をどうぞ
trafalbad.hatenadiary.jp



フリーランス翻訳者として働いてみた感想

ここまでは自分の経験からいきなりフリーになる方法を書いてきました。フリーランスは自分の実力証明が実績だけなので、明確な成績を仕事で出せないと即終わりという厳しいものです。できれば、一般的なフリーランスへの道をたどるのがベストだと思いますが、いきなりフリーを目指すのも人の好みによります。一般的な方法は翻訳会社、もしくは翻訳関係の仕事を扱っている会社に就職してから「下積み」として2〜3年働いた後に独立というがもっと一般的な方法でしょう。

自分は大学卒業後にフリーとしてやってますが、まだ2016年7月現在で1年も経っていないのでここ数年の見通しはたっていません。しかし、それなりにスキルがあり仕事ができれば需要は絶えないように思えます。

フリーである以上、仕事でミスを一度しただけでも信頼に傷がつき、翻訳者生命の関わるので緊張の連続です。どんな形にせよフリーとして独立するなら一定の緊張感を持って仕事をするとか、収入のリスクヘッジは欠かさないなど、生活の全責任を自分で担う必要があるようです。とはいえ、自分なりの生活を送れるという意味で、会社に隷属するよりは個人的には給料も高いし、満足度は高いというのが本音。




ちなみに自分はフリーとしてホヤホヤで翻訳者としてはアルファ位にしか名乗れませんが、一応仕事をもらっているので、今までやってきたことをまとめておきました

社会人・大学のサークルで仲間はずれにならないめに知っておきたい6つのこと

5月のこの時期、新しい生活がスタートし、大学や学校、社会でもサークルなどのコミュニティに入る人も多いでしょう。

しかし、そうしたサークルのような集団内では、普段の友達間で通じていたことが通じないケースが多いのです。自分の思い通りにいかず、ストレスがたまるけどぼっちは困る、というときのために必要なサークル。

そこで上手くやっていくために知っておいた方がいいことは、少なからず存在します。 今回はサークルのようなコミュニティで上手くやっていくために、ぜひ知っておきたいことを個人的経験と四角大輔さんの著書からまとめました。


1.上手く話せなくてもいい

上手く話せなくてもいい理由

「人と上手く話す」という雑談力やコミュニケーション能力というのは持ってると便利な汎用的なスキル。しかし、多くの人は相手に「上手く話す」ことなんて求めていません。特にサークルで必要となるのはとりとめのないことを話す能力、いわゆる「雑談」です。

雑談というのは「上手く話す」ことではなく、その場の空気を和ませる。例え、上手く話せても毎回のサークル活動でそれができるわけではありません。
そういう意味で上手く話すより「雑談が出来る能力」の方が需要が高いんです。
雑談関係の記事がこちら
trafalbad.hatenadiary.jp



上手く話せる人より、「好きなことをとことん話せる人」になろう


ここで知っておきたいのは「上手く話す」よりは、むしろ「好きなことついてとことん話せる」方がサークルで有利ってこと。「どうでもいい」話題を1000個話す人より、「とことん自分の好きなこと」について1つでも話せる人の方が深い仲を築けます。

ネット上でもNHKが放送するような時事ネタを書くトレンドブログより、 永江一石のようにマーケティング1本でとことん面白い内容を書ける人の方が、大きなアクセスを稼ぎます。現実世界のサークルでも同じです。

特に、自分の好きな話に「面白い」と感じてくれる人は、高確率で仲良くなれます
広く浅い興味のない話題で仲を食いつなぐより、興味のある話題で長く語れる人の方が、サークルでは上手く機能しますよ。

サークルではいろんな人と話す機会があると思いますが、自分の話すことに興味を持ってくれる人をターゲットに仲を深めていく方が、やりやすいはずです


2.好きな人とだけ付き合っていればいい



とことん好きな人とだけ付き合ってみる

まず知って欲しいのが、サークルのような集団で全員から好かれることは「まず不可能」ということ。よほどの魅力があるなら別ですが、必ず合わないヤツは存在します。

サークル生活のすべてを「全員」と仲良く過ごすなんて考えない方がましです。そんなことなら数人でも「とことん仲良くなれる数人」と付き合うべき。そっちの方が旅行も一緒に行ける仲になるし、とにかくサークル生活が「楽しく」なります


嫌いなヤツとの付き合い方

しかし、嫌いなヤツがいるのもサークルです。サークルのような集団では、周りとの協調性がかなり大事。例えば、嫌いなヤツがいて、それを態度でモロに表現するような「空気の読めない人」は嫌われる傾向が強い。
そこで、嫌いなヤツとでも一緒にいなければならないときは、そいつと「適度に距離をとる」ことをオススメします。目を見て話さない、軽く受け流すなど「距離を置きつつ、軽く受け流す程度」くらいの付き合いをするのがベターです。

相手が話してきても相づちだけで済ます。飲み会とかでも、嫌いなヤツとは話さずに、好きな人とだけ話していればいい。要は、嫌いなことを態度に出さずに、まともに相手にしなければいいのです



3.当たり前のこと以外できなくてもいい

特別な才能はいらない

サークルで仲よくやっていくためには特別な魅力は「必要ない」んです。ここを勘違いする人が多いんですが、 サークル内で周りと上手くやってる人は「特別な才能」があるのではなく、「当たり前のことを長く続けられている」から上手くいってるケースが圧倒的。

サークルのような集団で「特別な才能」というのはすぐに飽きられてしまいます。特別な話題、才能、経験どれをもっても数週間くらいしかもちません。それだけをやっている人は「それしかないのかよ」と幻滅されるだけです。



「当たり前」のことをし続けよう

それよりもそのサークルで「当たり前とされること」をやり続けられる人の方が、圧倒的に上手くいきます。特にいい例なのが、「あいさつ」、「会ったときに声をかける」こと。これができるたけで好感度は飛躍的に上がります。

サークルで上手くやっていくために必要なのは、一発芸的なものよりも、当たり前のことを長くできるかです。

youtuberで有名なはじめしゃちょーがいますが、彼はこの典型例。彼の人気の秘密は特別な才能ではなく、ファンとの地道なコミュニケーションです。
身近でも「あいさつ」など当たり前のコミュニケーションがとれてる人は好かれていませんか?




4.周りの評価より自分のキャラを重視する

「欠点」はやがて「個性」という魅力になる

サークル内では他人の目は気にせず、自分のキャラを突き通した方が、実は上手くいきます。これは経験から言えることですが、「自分を取り繕ったり、偽ったりする人」が、上手くやってるところを見たことがありません。

その理由としては自分を偽る人は、嫌われないために自分の「欠点」を隠そうとしてるからでしょうね。ウザかったり、他人にとって不快なことがあったら、それを隠そうとするのです。

しかし明らかにその「欠点」が相手を馬鹿したり、誰が見ても問題児のようなものでなければ、その「欠点」はやがて「個性」になります。

テレビのお笑い芸人の小島よしおの様に、パンツ一丁でギャグをかます姿に、苛立ちを覚えませんか?はじめは多くの人が、そう思ったはずです。しかしその「欠点」があいつの「個性」という魅力に変化して人気が増したのです。むしろ最近は、何の変哲もない美形タレントより、岡村たかしのように「個性的なキャラ」の方が人気じゃないでしょうか?

サークルでもはじめは「欠点」に見えることでも、時間とともに「個性」という魅力になることが多いんですね



欠点が「個性」になるまで時間がかかる

ここで注意したいのは欠点が個性になるには「時間がかかる」ということです。多くの人はそれを待てずに、周りの評価が嫌になってサークルをやめてしまうケースが多くもったいない。 約2〜3ヶ月です。うけの悪い「欠点」も2~3ヶ月もすれば、自分の個性として魅力的な部分に変化します。
はじめのうちは欠点を直すために、自分のキャラをぶっ壊そうとするのはやめて、少し待ってみましょう。

待ってみても変化がなかったりしたら、「自分を偽ってまでいるサークルに価値はない」と考える方が懸命。ありのままの自分を「個性」として受け入れてくれるサークルを見つけるべきです。そこの方があなたの居心地のいい場所のはず。


5.自分を隠さなくてもいい



「自分を偽る」くらいなら「自分らしさ」をとことん追求する

知っておきたいのは周りの反応を気にして「自分を偽る」ことをしないこと。多くの場合、「自信喪失」という悪循環に陥ってしまいます。

例えば周りからの反応がよくなくて、悩む。そして自分に自信のないところを直そう「自分を偽る」。そしてまた上手くいかなくてさらに自分を偽る。これをやってしまうと「自分を偽るというスパイラル」から抜け出せなくなってしまいます

自分に期待しすぎると挫折したとき悪循環にはまってしまう


そのときの解決策としては「とことん自分らしさを追求」することです。多分、はじめは周りの反応が良くなくて、迷うことかと思います。そのときは、自分らしさを徹底的に追求することをオススメします。

葛藤して傷つき、悩んだ末に築き上げた「自分らしさ」というオリジナリティは、より深く魅力的なものになります。よくサークルでも「天才」のようになんでもできる人がいませんか?実はその人たちも悩み、苦しんで今があり、それが自分らしさという個性となり、魅力的に映るんです。

他人に合わせて自分を隠すよりも、自分らしさを徹底的に追求しよう



どうしても上手くいかないときの対処法

自分らしさを追求しても、上手くいく確証は絶対ではありません。そんなときのちょっとした対処法があります

・逃げ道をつくる
→上手くいかないときは別のサークルに入るなど「逃げ道をつくる」ことがオススメ。
今いるサークルとは別のコミュニティを作っておくことです。そうすれば追い詰められても「そこに逃げればいいか」と考えられて大分、楽になります。


・すぐに結果が出ないと割りきる
→上手くいかなかった後は、悩んでトライしますが、すぐに結果はでません。

そういうときはすぐに結果が出なくても諦めないで下さい。自分が変わったことが他人に伝わるまで、時間がかかります。成果がでないときすぐに諦めず、1~2ヶ月は結果は出ないと割りきるのも大事です。


6.判断に迷ったら論理より直感に任せる


主にコミュニケーション関係で集団の目が気になり、こうした方がいいのかと自分の立場で考えるべきかわからなくなるときがあります。 そういった場合、自分の直感で感じたことを大事にした方がいいケースが圧倒的。

その理由は、人間関係では論理的に考えるより、「直感」の方があてになるからです。好きな音楽、イケメン、可愛い子、いずれも好きになるのに論理的な説明なんか入りませんよね。「直感」で好きだから好きなんです。

コミュニケーションも同じです。相手の心に響くのは、論理的な理屈よりも「直感」に基づいた行動や言葉の方が圧倒的に多い。なのでサークルのような人間のコミュニケーションは直感を信じた方が上手きます。

コミュニケーションに限った話ではなく、こうしたフィーリング重視の場面では、判断に迷ったら自分の直感を信じて自分らしく行動した方が正解です。


今回はサークルで上手くやっていく方法を紹介しました。ちなみに下の本には集団内で上手くやっていく経験談が豊富に載っており、これから新しい環境でやっていく人には多くの場面で役に立つはずです。