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語学用・翻訳用の優秀なオンライン辞書・サイト(英和・和英・英英)をまとめて紹介

翻訳に辞書は欠かせませんが、プロが扱う辞書は決まって、高価なものです。普通は翻訳やりたてのホヤホヤにはそんな投資資金はありません。

ところが最近では優秀な無料のオンライン辞書、格安でプロ並の機能を備えたツールが利用できるようになりました。今回は無料で利用できる英和和英オンライン辞書検索エンジン、オンライン英英辞書などをいくつか紹介していきます。


目次
・無料版オンライン辞書(英和和英)
・有料版オンライン辞書(英和和英)
検索エンジンいろいろ
・オンライン英英辞典
オンライン辞書は翻訳のための必須ツール

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無料版オンライン辞書(英和和英)


オンライン辞書は複数の辞書から、単語の意味を一度にたくさん検索できます。例えば「life」と検索ワードに入れれば、南山堂医学辞典だとか、webilio大辞典みたいにオンライン辞書にデータベース化されている複数の辞書から関連する意味を一度に全て表示できるわけです。

「life」と入れれば、「life aboard ship」とか「life action」とかデータベース化されている辞書全てに載っている意味が全てされます。(*これを俗に「串刺し検索」と言います)。これはすなわち、一つの単語検索だけでいろんな意味を調べられるわけですから、大幅な時間の節約になるわけです。

一つの辞書を使うのと、こうした複数の辞書がデータベース化されたオンライン辞書ではすでにパワーが全然違います。オンライン辞書を使いこなせれば、大幅な翻訳力upになるということです。
ここでは無料で串刺し検索が出来る、優秀なオンライン辞書を紹介します。和文検索、英文検索ともに可能だし、英語を調べる際にもアマチュア、プロ関係者なく重宝します。


英辞郎

www.alc.co.jp
アルク社の「英辞郎」は、かなりメジャーな串刺し検索可能なオンライン辞書。試してみるとわかりますが、一度にかなりの単語の意味がでてきます。利点は他の辞書には無いドンピシャな意味が見つかること。多彩なデータの中から欲しい訳がかなりの確率で見つかります。

気をつけたいのは、英辞郎はユーザーの投稿データを基にしているため、ありえないくらい不適な訳が出てくるということ。必ずgoogle検索であってるか確認しないと、翻訳で使うのは厳しいのが英辞郎のツライところです。


Weblio英和和英


ejje.weblio.jp
こちらは英辞郎ほどたくさんの訳は出てきませんが、複数の英語辞書のデータを集約させた辞書で、より英辞郎より正確な串刺し検索が可能。

ただこちらもgoogle検索などで、正しい訳か確かめた方がいいですね。どちらにせよ「英辞郎」と「Weblio」はオンライン辞典の中ではかなりの鉄板で、併用して使うのが一般的です。



Weblio類語辞典

thesaurus.weblio.jp
翻訳ではピッタリの訳がなかなか見つからないことがよくあります。例えば「手足」をカッコよく「四肢」と部の言い方で訳したいとき、いい訳が思いつかないことが多々あります。

しかし、このWeblio類語辞典に「手足」と入れると、関連ワードにたくさん変換され、その中に「四肢」という適訳語があるときが多い。そんなピッタリの類語を探したいときに使える辞書。



Linguee


www.linguee.jp
単語の意味を辞書と翻訳されたテキスト1億件から検索してくれるサイトです。一つの単語で見つからない訳は無いのでは?といえるくらい訳が出てくる、優秀な串刺し検索可能な辞書。

特に英訳翻訳者には数あるオンライン辞典の中では必須ものとなってます。



WordReference.com


www.wordreference.com

約19言語で検索ができるサイト。例えば「Janpanese-English」という言語を選択すれば、検索ワードから「日本語と英語」の訳語が一気に検索されます。
調べた単語の関連語がバーッと表示されるので、Weblio類語辞典には劣りますが、関連語探しには使えます。





有料版オンライン辞書(英和和英)


こちらは有料版ですが、格安で高性能な串刺し検索が可能なオンライン辞書市販の辞書がインストールされており、それをもとに訳例を検索してくれるので、無料版よりも訳の正確性が高いのが特徴です。


KODオンライン・ディクショナリー


KODはだいたい27個くらいの辞書が登録されていて、それらすべてから一度に意味を検索してできます。半年で3240円、1年で5940円で利用可能。無料版と違うのは正確性です。正規の辞書から引っ張ってくるので、正確な訳がでてきます。
KODオンライン・ディクショナリー


三省堂Web Dictionary


www.sanseido.net
これは月額270円で利用できる辞書。KODよりは若干劣りますが、串刺し検索可能ということを考えれば、有能で利用価値は充分あります。英和辞典、和英辞典の他、国語辞典など複数の辞書が登録されています。




複数のオンライン辞書を一つにまとめるツール「Dicregate」


ネット上で利用できる辞書ってどれくらいあると思いますか?外国の辞書も含めれば山ほどあるのが現状で、それらの多くは「串刺し検索」ができません。

そんなネット上に点在する辞書をひとまとめにして、それらすべての辞書からの串刺し検索を可能にするツールが「Dicregate」です。有料で1995円とかなり格安で使える秀逸ツール。しかし弱点としては

Windowsにしか対応してないこと
・一部登録できない辞書があること

の2つです。どちらにせよ、Dicregateはかなり優秀なツールなので、使える環境なら使って損はありません。




検索エンジンいろいろ
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検索エンジンの使い方


検索エンジン」とはネット上にある情報ならなんでも(例えばウェブサイト、画像ファイル、ネットニュースなど)調べるサービス。検索エンジンは辞書とは違い、単語を入れると、単語が載ってるものならウェブサイトやニュースまでなんでも出てくるということです。

特に「辞書には載ってない専門用語を調べる」という点では辞書より優秀です。翻訳をするならこの「検索エンジン」を使わない手はありません。ここでは特に秀逸な「検索エンジン」を紹介します。


Ritlweb


www.ritlweb.com
googleYahoo!を含め、10個の検索エンジンから単語の意味や関連サイトなどの情報を検索します。

10個の検索エンジンで検索ワードから何件ヒットしたかが表示されるので、1つの検索エンジンよりも調べたい単語の意味を複数のサイトから検索できます。特にRitlwebは検索エンジンの中で優秀な方です。




Yippy.com


こちらは日本語未対応ですが、関連サイトがカテゴリ別に検索されます。専門分野にしかない独特の意味も、手っ取り早く調べることができます。

日本語未対応ですが、英語の専門用語の関連サイトを一度に検索でき、さらにカテゴリ別に分類してくれるので、特にスピード感の面で、検索エンジンとしてはかなり優秀な部類に入ると思います
Yippy.com

その他の検索エンジン


上の2つには劣りますが、他にも老舗から最新まで検索エンジンはたくさんあります。特に2番目のWebopediaはIT用語専門の検索エンジンです。

特に上の2つよりは優れた点がなかったのですが、DuckDuckGOは訳語の正確性が高いなど、検索エンジンにはそれぞれ他にはない独特の特徴があります。

その他の検索エンジン
・DeeperWeb

・Webopedia

・Dogpile

DuckDuckGO

・Unabot


オンライン英英辞典
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英英辞書は全て英語で書かれている辞書。使い方は「英単語の本来の意味を調べる」こと。日本語の和英辞書は、日本人が書いてるので、解釈が外国人のものとは違ってるケースが多いのです。

そんな「英単語の本来の意味を調べる」ときに、英英辞書を使います。英訳、和訳に関係なく、翻訳では英英辞書の使用は必須となっています



Oxford Dictionaries

www.oxforddictionaries.com
幅広く意味が調べられる一番スタンダードな辞書。日本語のオンライン辞典のように串刺し検索はできませんが、英語圏で使われている正確な意味がないのっています。少し説明不足なのが難点



Merriam-Webster

www.merriam-webster.com
スタンダードな訳に加えて少し、学術的な正確さが高い辞書。特に専門的な用語でも詳しく意味が載っている場合が多く、医学分野などの学問的な分野で重宝します。



collins


www.collinsdictionary.com
例文や関連用語がたくさん出てくるので、英訳の翻訳者には欠かせない辞書。英単語だけではなく、熟語なども扱ってます。説明が少ないですが、単語オンリーの英英辞典と比べて使い勝手がよいです。



Ldoceonline


www.ldoceonline.com
解説がかなり詳しく、1つの英単語でも他の英英辞典と比べて圧倒的に解説量が違います。単語の意味を網羅的に調べたいときに便利。機能性の面では他の英英辞典とほぼ変わりません。なので優秀な英英辞典といえると思います。



オンライン辞書は翻訳のための必須ツール

プロの翻訳者はCD-ROMのインストール版の辞書を複数持ってるケースが多く、全てオンライン辞書というプロの翻訳者は少ないようです。特に、Logophileというインストール版の辞書を串刺し検索可能にするツールがあり翻訳者の間でも使ってる人は多い。

しかし、オンライン辞書をまったく使わない翻訳者もまた、いません。結局のところ、オンライン辞書を自在に操れるようになれば、翻訳力も格段に上がります。

日本語版のオンライン辞書、オンライン英英辞書、検索エンジンを使えれば翻訳レベルは格段に上がる。そういう意味で、アマチュア、プロに関係なくオンライン辞書は翻訳に必須のツールです。



今回はかなりマニアックなオンライン辞書も、ありましたが、優秀なものに絞って紹介しました。他にもオンライン辞書検索エンジンはありますが、ここで紹介したやつを複数使いこなせれば正直、充分なレベルまでいけます。少なくとも、翻訳試験TQEならここで紹介したオンライン辞書で充分です。

ちなみにより詳細はこちらの本に書いてあります。今回はその中から個人的に使ってみてよかったものを抜粋しています。

翻訳学校イチオシの医学翻訳に役立つおすすめの勉強ツール、サイト、辞書+Tipsをまとめて紹介【和訳英訳対応版】

翻訳学校に通っていたときから、結構な頻度で翻訳教材とか辞書系の情報をもらっていた。中にはネットには出回っていない貴重なサイトや教材の情報も多い。そこで今回は翻訳学校から仕入れた、医学系のオススメ勉強ツール、サイト辞書等の情報をまとめて紹介しようと思う。

目次
・医学専用ネットサイト
・医学専用ネット版用語集
・医学辞典
・医学知識を身につけるためのメディア
・医学独特の文体や英語表現を身につけるためのツール
・医学翻訳用CATツール

*文字にリンクが埋め込んであります。文字をクリックすればサイトに飛べます。

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医学専用ネットサイト

医学専用サイトは普通の英語辞典とは違う。主に普通の学会のサイトで、医学用語などの単語を調べる機能が付いているところだ。しかしそういったサイトはかなり少ない。ここでは医学専用のサイト集を紹介していく。


ライフサイエンス辞書プロジェクト

lsd-project.jp

かなり広範なライフサイエンス系の学問のオンライン辞書。ライフサイエンスには生物学を中心に化学・物理学、医学・薬学・農学・工学・心理学などがある。これらの専門用語、対訳、用法をデータベース化したサイトで無償で提供している。

英訳、和訳、共起表現で調べることができる。
共起表現とは例えばなんかの単語一文字を入力したら、それに関連する文章が一覧で表示される。つまり、例えば「life」を入力すれば、lifeを含んだ文章を、一覧でバーッと表示してくれる機能のこと。メッチャ便利。


MedDRA/J

医薬品・医療器機の専門用語のオンライン辞書。医薬品医療器機レギュラーエントリーサイエンス財団というかなりマニアックな財団が運営する本格サイト。
無料でも一部利用できるが、本格的な機能は有料。


日本化学辞書WEB

jglobal.jst.go.jp

有機化合物を中心にデータベース化した辞書。有機化合物の学問で扱う用語ならなんでも載ってると思われる。用語だけでなく、日本語名、英語名、法規制番号、CAS登録番号、構造番号まで検索可能。

2016年3月より、化学物質名や文献キーワードなどより多彩な検索機能がついた。
使用は無料でできる。


メルクマニュアル(MSD)

世界でかなり信頼性の高い医学書「メルクマニュアル家庭版」をオンラインを無償で提供したサイト。精神疾患、消化器疾患など検索できる医学分野は、全部で22項目にも及ぶ。
医学翻訳者はかなりお世話になるであろう辞書。信頼性も高く、単語の正確性はお墨付き。
日本語版と英語版がある。


Medical Encyclopedia

アメリカ国立医学図書館内のサイト内にある医学用語専門オンライン百科事典。
1つの用語を検索しただけで、症状、症例、治療など多彩な関連項目の解説が出てくる。またカラーの写真を多用しているので、実際にどんな意味の単語なのかよくわかる。
もちろん無料。


がん情報サイト PDQ日本版がん用語辞書

cancerinfo.tri-kobe.org

アメリカ国立ガン研究所の用語集を日本語版にしたもので、PDQというガン専門サイトに掲載されているガン専門用語7000千語を掲載。

治療やスクリーニング、予防などより詳細な項目ごとに分かれているので、目的にあったガン用語を検索できる。



医学専用ネット版用語集
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こちらは医学用語をサイトに一覧でまとめている。また、サイトによってそれを検索できるシステムもある。状況に応じて使い分けたい。


毒性試験用語集

国内の医薬品食品衛生センターが発行した用語集で、動物実験に特有の日本語と英語を掲載。

こちらは辞書ではなく用語集なので、検索するのではなく、PDF形式で閲覧する形式になっている。
「一般状態用語集」「催奇形用語」「病理所見用語集」「D.行動」の4つのカテゴリーから構成されている。


薬学用語解説

日本薬学会による、薬学医学の関連用語集。フリーキーワード、絞り込み検索機能で検索でき、アルファベット順で掲載されている用語を検索できる。

1つの用語についてかなり詳しい説明がついている。


JASTRO 用語略語集

日本放射線治療学会により、作られた用語略語のオンライン用語集。放射線治療に関する用語をオンラインで掲載。

放射線治療はガンとか、腫瘍系の治療に多用される治療。他の医学分野に関連した用語も、たくさん掲載されている。

日本放射線腫瘍学会用語集委員会により、常に最新の用語が更新されている。



医学業界用語集

日本製薬工業協会のサイト内にある用語集。医学業界の略語、英文、日本語訳を掲載。

フリーキーワード検索や論文に掲載されている用語を抜き出す「索引検索機能」がついている。なので、論文内のかなり専門的な用語も取り扱っている。



医学辞典

医学辞典は紙辞書やCD-ROM版が出ている。他にもあったが、こちらの辞書は「まだ辞書を持っていない初心者」でも安心して使えるオススメの辞書だ。


広川ドーランド図説医学大辞典 第28版 縮刷版

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全収載語数13万語。新たに収載した語数1万6千語。医学英和辞典としては最大の語数。英和・和英の両機能をもつ。

CD-ROM版が無くて紙版の辞書しかない。紙の辞書としては良書に入る部類。

広川ドーランド図説医学大辞典


ステッドマン医学大辞典 改訂第6版

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内分泌学,胃腸病学,老年病学,リウマチ学などの分野を中心に,広範囲な分野について改訂が行われた。10万語に及ぶ最新医学用語のなかで,改訂項目は約3万5千語,新たに収載された語は5千語以上にのぼる。

Windows版、mac版、電子辞書版など、紙辞書以外にもユーザーの目的に合わせて、購入できるようになっている。個人的には翻訳初心者には、ステッドマン辞書(特に、CD-ROM系)が一番いいだろう

ステッドマン医学大辞典



医学知識を身につけるためのメディア


医学知識は日々進化している。そこで常に新鮮な医学知識に触れることは、毎日の勉強方法として有効だ。そこで、ここでは値段的にリーズナブルな、医学系メディアを紹介しよう。


日経メディカル(日経BP社、月刊誌)

ネット上のサイト日経BP書店で購入できる。月刊誌なので書籍というと形で購入する。月に800円で、医学系メディアとしてはリーズナブル。
「医療、介護、薬局、バイオ」項目から選択して購入。


メディカルトリビューン

medical-tribune.co.jp

最新の医学情報を常に見れるサイト。会員登録製で有料。年間購読費は13000円なので、月1200円程度の計算になる。メディアの中ではかなりクローズドな情報を扱ってるので、一読の価値ありのメディアだろう。


メディカル朝日

メディカル朝日は月ごとに読むと1050円で、年間購読費を払えば6000円で済む。書籍媒体で、医療の専門家のインタビュー記事、最新研究など、多彩な関連項目がある。
どっちかというと、医学系のスクープ系の情報が多い気がする本。




医学独特の文体や英語表現を身につけるためのツール
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医学系の翻訳には堅苦しい独特の文体や英語表現がある。訳文をする上でそれらを身につけておくことは、いざって時にかなり役立つ。そんな独特の文体や、表現を身につける勉強ツールを紹介。


New England Journal of Medicine

世界で最も多くの研究者が投稿する論文サイト。無料でも一部購読が可能。全部見るには有料だが、無料でも十分。
論文の中から用語を探す索引検索もできる。医学系の論文を頻繁に読めるサイトは、ここ以外ではそう無い。


Lancet

外国のサイト。オンライン文章や医学系の出版物がPDF形式で閲覧できる。無料でかなりの量が読めるので、毎日購読する人にはかなり向いている。


Journal of American Medical Association

アメリカ医学会が発行する医学関連文章をウェブで、一挙に公開している。特に最新の記事がサイトにアップされており、随時更新されている。購読には最適。


British Medical Journal

世界中でハイクオリティな文書を集めたサイト。論文を検索でき、会員になればいろんな機能が使える。

かなり最新の医学系ニュースを扱ってるいるため無料でも十分使える。他のサイトと比べると若干シンプル。



*オーディオを聴く

NEJM weekly Audio Summary

NEJMの論文の一部を毎週音声で提供。医学系のマニアックな英文を音声で聴ける、かなり貴重なサイト。もちろん無料。

ダウンロードして保存することもできる。
かなりの英語力がないと聞き取れないだけにいい訓練になる教材だろう。





医学翻訳用CATツール

コンピュータ支援翻訳(CAT)ツールは、翻訳作業を一段上のレベルに引き上げる。ここでは医学用のCATツールを紹介。


Med-Transer

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画期的な翻訳作業環境の「翻訳エディタ」と、辞書の増強により翻訳精度が向上した医学専用翻訳ソフト。
総辞書数836.4万語(英日:368.4万語、日英:468.4万語)収録。医学基本語辞書378.4万語、医学用専門語辞書458.4万語を収録。対応機種はWindows10、Office2016、Office365、IE11


値段が高価なためあまり、翻訳始めの人は購入する人はネット上では見かけない。翻訳学校の専門講師は多用しているとのことで紹介してみた。
MED-Transer


SDL Trados

SDL Trados Studioは、250,000人を超える翻訳のプロが使用するCATツール。


翻訳メモリ(TM)はSDL Trados Studioの中心となる機能。過去に翻訳したコンテンツの再利用が可能になるため、高品質を維持しながら、翻訳プロジェクトをより迅速に完了できる。


その翻訳メモリ(TM)により、訳文を再利用して翻訳作業をスピードアップできる。 TM内で一致が多く見つかるほど、翻訳の一貫性が高まり、作業をより迅速に消化できます。なのでSDL Tradosはそうした過去の翻訳を最大限に再利用することで、翻訳プロジェクトを迅速に進められる。



対訳くん

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驚異的な語彙数を誇る最新の「英辞郎」をセットしている。他のCATツールよりかなり安い値段。豊富な用例と、日々増殖を続ける「英辞郎」があれば、最新の医学文献を読み解く際にかなり役立つ。


16冊の辞書と「英辞郎」の豊富な語彙数を収録している。データベース機能を搭載し、執筆した論文等オリジナルのデータを簡単に登録・変更可能。

現在は販売停止だが、近々ダウンロード版がでる予定。オークションなどで中古が手に入る
【対応OS】Windows XP / Windows Vista / Windows 7/ Windows 8




今回は翻訳学校内に眠っている情報をまとめてみた。高くて手が出ないものもあるが、その性能はお墨付きのものばかり。無料の辞書や教材だけでも、目的に合わせて使いたいところ。

仕事・勉強のやる気やモチベーションを出すための本11冊:スマートな生活・時間管理術のための書籍

時間は有限だ。忙しくなるとつくづくそれを実感しますよ。それを考えると「時間を手に入れる能力」はノーリスクで、ハイリターンな能力で間違いない。多くの人はこの「時間管理スキル」に手を出そうとしないのだ。ネット上に転がってる知識は断片的だから、本から得る知識の方が、体系的に学べて実用的なんだ。

すぐに役立つテクニックが載っている良書は少ないですね。けど、そういった良書は長年にわたって人気がある。今回は自分がこれまで読んできた中で、イチオシの時間管理術の本を紹介していきます。勉強や仕事のモチベーションや、やる気を上げる方法などオールラウンドなテクニックが幅広く掲載されている11冊です。

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1

記憶・集中・思考力などの脳の力を高める
『脳が冴える15の習慣』

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脳の働きが活性化できれば、1日の作業量は格段に変わる。この本では生活から睡眠まで応用できる、”脳の活性テクニック”に特化。脳のパワー最大限を最大限活用させ、仕事や勉強の能率を抜群に高める。睡眠中の脳を使った学習法なんか専門家しか書けない。なんせ、脳科学に則った著者がかなり具体的に紹介しているからだ

ほとんどは脳の力をアップさせる方法で、ほとんどが関係する日常のイベント。ブログを書いたり、失敗ノートをつけたりと、身近に眠る”脳活用テクニック”をこれほど紹介している本もかなり珍しい

Amazon脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める



2

より実践的な時間投資方法を知るために
『年収10倍アップ時間投資法』

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この本は「なぜ時間管理法が自分に合わないケースが多いのか」から入ってる。時間術で胡散臭いの多いからだろうけど、この本で紹介されているテクニックの内容は実践的なものばかり。『年収10倍アップ勉強法』と合わせて使うことでの相乗効果と、誰でもできるように「続けるための秘訣」に重点を置いて書いているところが、他の本との大きな違い、とどのつまり差別化になっている。

「浪費・空費・消費・投資」の4つの時間比率を最大限にする「黄金の時間」とかいうなんかの料理漫画チックな時間の作り方も紹介。ノウハウの応用は生活のあらゆるところまで手が届く、懇切丁寧な内容となっている


Amazon年収10倍アップ時間投資法




3

モチベーションを高める
『強力なモチベーションを作る15の習慣』

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モチベーションを上げる方法は坊さんがやるような「瞑想系」の”頭を使うもの”から、身近なテクニックまで幅広く存在します。この本で紹介されているのは小手先ではなく、長く使っていけるスキルに限定している。

本は薄いけど、内容とは反比例する。なーんもやる気にならない人が読んでも、すっと入っていける気軽さかつ威力が売りだ。自分が最初にモチベーションを上げるために買った本で、「シーザー方式」という、どっかの科学者みたいな名前のテクニックは、今でもいろんな場面で役に立っている。

Amazon強力なモチベーションを作る15の習慣




4

最少の労力で最大限の効果を出す
レバレッジ・シンキング』

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「Do more with less(少ない労力でより大きな成果を)」をコンセプトにレバレッジの効くテクニックを中心にまとめた本。「知識、労力、人脈、時間」の4つのカテゴリーを中心に一括でまとめてます。同じ著者が書いた他の”レバレッジシリーズ”の総まとめ的な本になので、書いてある内容はより実践的なものに集約されていてます。どちらかというと上級者向け。

各カテゴリーをもっと詳しく知りたいなら、分野ごとのレバレッジシリーズの本を買った方が正直早い。イチオシなのはこの本は総まとめ的な感じで、使えるテクニックがコンパクトにまとめられている点。

Amazonレバレッジ・シンキング





5

頭の力を最大限に引き出す
『東大家庭教師が教える頭が良くなる思考法』

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”思考”は普段の生活に根本的に関わる部分だ。思考力を操り、鍛えることができれば普段の生活をガラリと変わる。この本は脳の思考を「書くこと」により、自由自在にコントロールし、実現不可能なことを可能にする思考法を紹介している。

特に、「脳のエネルギー回復テクニック」は他の本には紹介されていない貴重なノウハウのが多く、仕事や勉強のときに使えるテクニックとして絶大な効果があった。実際に使ってみるとその効果に驚くものばかりだ。

Amazon東大家庭教師が教える 頭が良くなる思考法




6

年収をアップさせる社会人のための勉強法
レバレッジ勉強法』

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「勉強法」というと”受験勉強”を目的に書いている本が多いが、この本は”社会人のため”について書かれている。社会人は勉強しなくていいことはない。むしろ学生時代より勉強した方がいい。学ぶって気づかない人もいるけど、年収アップにつながるし、社会的に生き残るって意味でも重要だ。

それを前提に「金融」「英語」「IT」の3つにしぼり、レバレッジの高いテクニックを勉強法から時間の使い方まで、社会人の勉強法を幅広く紹介。受験生より社会人が手にとってほしい一冊。

Amazonレバレッジ勉強法




7

ノーリスクでハイリターンな時間管理術を身につける
レバレッジ時間術』

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時間は作るものだ。ただ毎日を漠然と働いて過ごしていては時間は手に入らない。最近の日本人は決して”働きすぎ”ではなく、”時間の使い方に問題がある”と著者は指摘。まあ、指摘されなくても当たり前か。最先端のビジネスパーソン本田直之が「二毛作」「時間割活用法」「少ない労力でより大きな成果を(DMWL)」など生活から勉強、仕事あらゆる面で使える時間テクを紹介。

実際に日頃からこのテクニックを取り入れることで、一度使ったノウハウが蓄積されていくので、この本のテクニックの累積効果は計り知れない。個人的にこの著者のレバレッジシリーズはかなりオススメ。


Amazonレバレッジ時間術―ノーリスク・ハイリターンの成功原則




8

怠け者でもテクニックがあればできる
『なまけもののあなたがうまくいく57の法則』

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この本は「なまけもの」の読者を対象にしていて、”誠実な働き者”や”真面目な人”のような賢者向けじゃないです。むしろなまけて仕事が出来ないなら「工夫」という知恵でそれを乗り越えようとしてるのがコンセプト

著者自体「なまけもの」だけど、圧倒的に卓越した経歴を持つ。むしろ、何も工夫せず一身に働く「働き者」より、工夫して物事をこなす「なまけものの」方が有能という持論がしっくりくる。どれも納得できる有能なテクニックばかり

Amazonなまけもののあなたがうまくいく57の法則




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面倒くさいことを片づけるためには
『面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則』

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もし、やらずに放っておくと将来的に損することをとりあげて、「面倒くさいから」やらなきゃダメだ、いずれ重大な損失になることを解決するテクニックを紹介。睡眠や生活、勉強など身近に感じることの中から厳選されているので、日常生活にほとんど関係のあることばかり

脳科学に則ったテクニックで、ノウハウが蓄積して、効果が出れば圧倒的に生活が一変する。どれも実践に基づいたテクニックばかりで、自分が読んだときにはまだ知らないテクニックは新鮮です。今でも色褪せることなく、活躍してくれている。

Amazon面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則




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やる気が出すための技術を身につける
『続ける技術』

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人が行動を続けられないのには必ず理由がある。この本ではタバコを吸ってしまうような欲に負ける「ライバル行動」からタバコを止めるような目的にしたい「ターゲット行動」を紹介。「いかにこの二つの行動をコントロールするか」を詳しく解説している。要はライバル行動を減らして、ターゲット行動ができれば、タバコやめられるから。

他の本がノウハウの羅列だけに終っても、この本は「続けるための技術」に特化して、読者にアプローチ。モチベーションを上げたいならこの本は有能、とどのつまり”良書”というしかない。

Amazon「続ける」技術



11

睡眠の質を高める
『時間の分子生物学-時計と睡眠の遺伝子』

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この本が他と違うのは「なぜ眠るのか」という睡眠の本質を詳しく紹介して、オールラウンドからマニアックまで具体的な睡眠の活用法を紹介している点。レム睡眠やノンレム睡眠のメカニズムを利用した睡眠法や「昼寝は当たり前」「とるべき睡眠時間」などのオーラウンドなテクニックをまず紹介。

次に「徹夜明けのスッキリ方法」、「早起き早寝」など普通なら知らないようなマニアックなテクニックも紹介。全部脳科学お墨付きの、睡眠のメカニズムに則って紹介している。タイトルからはアカデミックな固々本のような印象をうけるけど、実は隠れた良書で、眠りの質を一変させてくれる。

Amazon時間の分子生物学

フリーランスの僕が使う「仕事のやる気を出す」方法&時間管理術を紹介

フリーランスをやっていると仕事の締め切りが漫画家さながらで、規則正しい生活や時間を適度に管理して、生活するスキルが必要になる。
はじめはそんなこと出来なかったし、本を読んだり、実践したりして、自分なりの時間管理術を身につけた。今回は仕事のやる気を出すための時間管理術や方法を紹介していこうと思う。

目次
1.仕事場を見つける
2.朝9時前の時間を仕事にフル活用する
3.「60〜90分サイクル」の時間割を作る
4.やりたいことの時間を”天引き”する
5.脳の効率を最大限に発揮する方法

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1.仕事場を見つける

フリーランスだと仕事場はたいてい家で済む。家でできるなら勉強でも同じだが、家から出なくてもいいからだ。しかし、家でできない人は少なからず、家以外のところでやる必要が出てくる。家でできない人がとれる手段は2つ

・家で仕事場を作る
・家以外で仕事場を見つける

まず家で仕事場を作る方法だ。金持ちしかできないと思うかもしれないが、工夫次第で安く仕事場を作ることができる。例えば、最近では座りながら仕事をするより、立ちながら仕事をするほうがいいということでBauhutte (バウヒュッテ) のスタンディングデスクなるものも登場している。



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スタンディングデスク


それ以外でも部屋の一角に仕切りを置いて、隔離した空間を作ったり、空いてる小部屋を改造したりすることで、仕事場は簡単に作れる。ようは金額の問題ではなく、工夫とアイデア次第だ。

2つ目は家以外の仕事場を見つけること。最近ではスタバなど公共の場所でwifiを使えることが多いので、カフェや図書館で仕事をするのもありだ。


また「毎日そんなとこ行ってらんない」ってときは公園やバス、電車の中などいろんな所で場所にとらわれず、仕事をするスタイルもいいだろう。
例えば、「Crystal Bubble」を使えば、公園や原っぱなど野外でも仕事ができる。

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「Crystal Bubble」

フリーランスの仕事は基本的にどこでも出来るものが多いので、投資資金を安くおさえて、仕事場を簡単に作ったり、場所を選ばずできる。1つの場所だと能率に悪いので、楽しみながらこうしたカスタマイズをするのも楽しいし、フリーランスの醍醐味でもある。





2.朝9時前の時間を仕事にフル活用する

朝起きたときの脳は、1日の中で最大限に力を発揮できる。科学的にも証明されていて、これを使わない手はない。

つまり朝、特に9時前までに仕事の大半をやってしまう方法がある。朝はクリエィティブなことに向いてるし、メールなど他人の邪魔も入らない。

自分も結構前まで、朝型で朝に重いタスクややりたいことをしていた。今も、フリーランスになってから朝に仕事を終わらせて、アフター5を楽しむ生活が主流になっている。

特に朝や日中に面倒くさいことを片付けると、午後にやることは簡単なことだけ。午後になると脳はだんだん疲れてくるので、朝に重いことを片付けるこのスタイルはとても効果的だ。



またアフター5で自分の好きなことをやると次の日に脳の働きが格段によくなる。徹夜で深夜まで仕事をしてると仕事が楽しくない限り、疲れて、その疲れが翌日まで残る。脳は遊ぶことによってエネルギーを回復させる性質があるので、楽しいことをする時間をとらないと仕事をするエネルギーが得られないのだ。

特に自分は最近9時起きが習慣化してしまったため、「セイコークロックライデン」という超うるさい目覚ましを購入して朝型に戻す予定だ。

trafalbad.hatenadiary.jp


このうるさい目覚ましは、朝ほぼ確実に目覚めるのでオススメ。




3.「60〜90分サイクル」の時間割を作る

人間の脳の集中力は60分〜90分が限界だとされている。そのため仕事を連続で何時間もやるのは、効率的に絶対避けたい。その方法として、学校のように「60分で10分休憩」とか「90分で15分休憩」みたいに時間割を作って、1日の時間割を作ってしまうことがオススメだ。


はじめは”管理される生活”なので嫌に感じるかもしれないが、時間割を作ると自然と体が動く。下の図は学校の時間割表だが、表の中に1日の予定をおおざっぱに入れてしまう。
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例えば自分は6〜9時、10〜12時、午後2〜5時が仕事で、午後5時以降は自由なことをすると決めている。本当はもうちょっと複雑だが、「60分で1コマ&10分休憩」のサイクルで回している。そんなにストイックでなくていい。自分は、大体1週間の時間割を決めて、1ヶ月単位でチョイチョイ修正する感じでやってる。


詳しくは下記本に書いてあるので、詳細を知りたい人はどうぞ。

特に自由すぎるよりも時間割のあった生活の方が圧倒的に楽だし、フリーランスでなくても時間割を作った方が能率的に生活できる。




4.やりたいことの時間を”天引き”する

余程のことがない限り、人は仕事以外にどうしても”やりたいこと”があるはずだ。

自分は最近では自己投資やハマってる遊び、副業などの時間はどうしても確保しておくようにしている。そこでこうした「どうしてもやりたいこと」をする時間を作るために、1日の中からあらかじめそうした時間を”天引き”しておく。


貯金を例にあげるとわかりやすいと思うが、毎月の給料からあらかじめ貯金する額を「天引き」する人がいる。


それを時間に応用したテクニックで、1日の時間の一部をやりたいことのためにあらかじめ”天引き”しておく。例えば自分は5時以降は好きなことをする時間として”天引き”してある。どうしようもないとき以外は、アフター5は絶対に確保しておく。


またらこうしておくことで「締め切り効果」がでて、仕事を早く終わらせようという気になる。心理学でもそんな効果名がついているようだ。


時間を決めないと人間は、ダラダラと物事をこなしてしまう習性があるので、「何時までに〜を終わらせる」という締め切りがあると、不思議なことにやることも早く終わる。


この「締め切り効果」も働くので、「時間を”天引き”しておくテクニック」は1日の時間管理のうえで欠かせない。


特に「どれだけ働いたか」よりも「短い時間でどれだけ効率よく仕事ができたか」の方が重要だ。ダラダラと長時間やることよりも、短い時間で片付けることを工夫したいときに「天引きテクニック」は一役買ってくれる




5.脳の効率を最大限に発揮する方法

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仕事を効率的にするには”脳の働き”を最大限に発揮できた方がいい。「そんなことできるのか」と自分は思ってたけど、そんな方法が実際にあった。

どうやら脳というのは「試験を受けている状態」のときに最大限に働いているようだ。別の言い方をすれば、「制限時間がある中で物事をしている状態」とも言える。


そうした”時間に制約がある状態”だと「締め切り効果」と似たような効果が起こり、脳の働きが活発になる。


またそれだけでは不十分で、脳が最大限に働くまでに「準備運動」が必要になる。準備運動といっても簡単なことでいい。
やることの準備や家事、散歩などそんなに重くなくて気軽にできることで十分。そうした作業をした後に、制限時間内で仕事をすると最も脳の能力が発揮された状態で仕事できる。

まとめると
・軽い準備運動をする→制限時間内で仕事をする
これができれば脳は最大限に能力を発揮できる

自分の場合、パソコンの立ち上げなどの準備とか、家事などの雑事を軽くこなして準備運動した後に、60分の制限時間内で仕事をするスタイルが一番あってる。


特に受験期とかの勉強が必要なときは2時間1セットで勉強していた。最近では翻訳力を鍛える勉強が必要なときがある。
そんなとき
・頭に知識を突っ込む→難しい翻訳文をウンウンうなって長時間考えて訳す
のが効果的なので、2時間1セットに設定して勉強してる。


特に仕事の場合、「試験を受けている状態を1日でどれだけ作れるか」が1日の仕事を効率的にこなすためのキーポイントなので、「60分1セット×8回」を目標に一日の仕事をしている。

脳の働きをMAXにしてやる工夫もかなり有効なテクニックだ。

特に下の本は脳のメカニズムに関してかなり詳しく書いてあり、効率的に物事をこなすときにかなり参考になるのでオススメ。


今回はフリーランスということで実践している生活管理のための時間管理術を紹介した。自分はもともとこんなに出来たわけではなく、初めは半信半疑でやってみて、試してみたら意外にも効果があったケースがほとんどだ。
だまされたと思ってやってみるとその効果に驚くので、気になったら是非やってみてはいかかだろうか。

人と仲良くなるためにはちょっとしたプレゼントがベストな理由&そのギフトを紹介

数回しか会ってない人と仲良くなりたいとき、プレゼントに何を送ればいいか迷う。ムダに高いものだと怪しまれるし、相手の好みの問題もあるのでむやみに変な物も送れない。
そんなときは、ちょっとしたプレゼントが一番だ。今回はその理由と、世間で人気のあるプレゼントは何があるかを紹介していきたい。

目次
1.仲良くなるために:年賀状やお中元は送らない
2.プレゼントには高価なものより、ちょっとした小物が最適
3.口コミのベストプレゼント

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1.仲良くなるために:年賀状やお中元は送らない

まず最近の傾向として、プレゼントにお中元や年賀状といったやり方はとる人は少なくなった。

年配者には多いだろうが、仲良くなる人が多いのは基本的に若い人だ。最近では、若い人は仲良くなるための手段として、年賀状やお中元のような周りくどいことはしないだろう。

これはお中元や年賀状が日本の「習慣的なもの」の色合いが強いため、送られても相手は惰性で送ってくることも多いし、返すのも面倒くさいからだ。送っても相手は嬉しいかもしれないが、もっとインパクトのあるプレゼントはたくさん溢れている。



仲良くなる方法として「プレゼント」は上位に入っているが、最近ではLINEやSNSで、誕生日に一声かけたり、直でイベントを企画して「プレゼントする」といったやり方も主流になっている。


お中元や年賀状といったものを定期的に送るなら、定期的にミニなイベントに贈り物をしたり、SNSを利用して一声かけたりする方が相手の満足度を考えたとき、プレゼントとしての費用対効果は格段に高くなる。



2.プレゼントには高価なものより、ちょっとした小物が最適

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では仲良くなるためのプレゼントには何を送ればいいか迷うところだ。基本的に贈りたいものを贈れば相手は喜ぶはずだが、次の2点には気をつけたい。

・ムダに高価なものを贈ると怪しまれる
・相手にも好き嫌いがあるので、なんでもプレゼントすればいいわけではない

プレゼントに現金を贈られても嬉しくないはずだ。「ラッキー」くらいには思っても相手を好きになってくれる確率は低い。ムダに高価なものをプレゼントしたときも同じで、「何か裏があるのか」と怪しまれるのがオチだろう。

また、なんでもかんでもプレゼントしちゃえみたいなノリで「とにかくプレゼントする」ときでも相手は必ず喜んでくれるとは限らない。相手にも好き嫌いがあるので、贈られても嬉しくないものは基本的に嬉しくない。そんなくらいなら相手が欲しいものを贈った方がいい。



そんなときの現実的な解決手段として挙げられるのは、
・相手の好きそうな気の利いた小物を贈る
・世間で人気の高いプレゼントをあげる

ことだ。相手が好きなものはわからないことも多いが、ちょっと聴いてリサーチすれば、簡単にわかる。例えば、ワイン好きの人にはBuilt NYのウレタン製のワインケースが人気が高い。1500円くらいでプレゼントの値段としてもちょうどいい。


それか、ネット上で評価の高いプレゼントを贈る方法もある。例えば世界一書きやすいペンとして、三菱鉛筆の「ジェットストリーム」の油性ペンがAmazonレビューでも評価が高く、人脈系の本でも紹介されている。

また名前入りの名入れギフトのように小物に相手の名前を入れてプレゼントするのも人気が高い。

相手のニーズに合ったものを贈るのがベストだと思うが、ネット上で人気の高いプレゼントを贈るのも効果的だ。多少、打算的な感じもするが、仲良くなるなためにはこうしたちょっとした小物を、相手のニーズに合わせてプレゼントするのがベターであることは間違いない。



3.口コミのベストプレゼント

ネット上で一番人気のプレゼントは何かを調べてみた。男友達を対象にした人気のプレゼント1、2位を紹介する。手頃に手に入るようにAmazonでも注文できる品に限定した。
✳︎参考サイト「ベストプレゼント



1位-名入れギフト

「名入れギフト」はその名の通り、お酒やボールペンなど特定の商品に相手の名前を入れてプレゼントする仕組みだ。上位に入るのはお酒とボールペンだった。


まずお酒。
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Amazonでも注文でき、日本酒か焼酎から選ぶことができる。Amazonでカートに入れた後、「ギフトメッセージ」欄に入れたい名前を入力すればOK。レビューも星5でとても人気がある。

Amazon名入れ酒 メッセージ入り (日本酒, 鯉ラベル)

次に人気なのはボールペンに名前を入れるやつだ。

f:id:trafalbad:20161111013055j:plain種類はたくさんあるが三菱の「ジェットストリーム」のボールペンに名前を入れのが特に人気が高かった。値段も1000円でできるので、プレゼントとしては最適だろう。

Amazon名入れ ボールペン ジェットストリーム 0.5mm 【素彫り】



2位-ボールペン

2位はボールペンだ。特に人気が高かったのは「パーカー」と呼ばれる人気ブランド品のボールペン。それと三菱の「ジェットストリーム」のボールペン5本セットだ。

「パーカー」はブランド品なので本格仕様のボールペン。

f:id:trafalbad:20161111013116j:plain特に長年使うことを前提に若干高価な贈り物と言えるだろう。外国メーカーの輸入品でボールペンのブランドとしては有名で評価も高い。

Amazonパーカー ボールペン 正規輸入品


また「『ジェットストリーム』のボールペン5本セット」は0.5mm、0.7mm、0.38mmなど種類があり、特に0.38mmが書きやすいことで有名。

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ジェットストリーム」の油性ボールペンは自分も使っているが、インクの乾きが早くて汚れにくい。しかもインクが滑らかにでてスラスラ書ける。

普段常備で5本ほど持ち歩いて、メモを取ったり、ノートに挟んでおいたりと、いろんなところで「書く」行為が日常になるほど便利なボールペンだ。ムダに高価なものよりは間違いなく、誰でも使えてかつプレゼントにはベターといえる。

Amazon三菱鉛筆 ボールペン ジェットストリーム 0.38mm 10本入



贈り物はムダに高価なものも送りにくいし、変なものも贈れない。仲良くなるためのプレゼントなら、相手のニーズに合ったものや世間で流行りの贈り物を手間をかけてプレゼントした方がいい。
そうすれば、結果的に相手の満足度を考えると費用対効果がかなり高いのは間違いない。

翻訳学校よりも有能なサイト「アメリア」完全ガイド。特にオススメなサービスまとめ【フリーランス翻訳者に必要な情報一覧】

フリーランス翻訳者になってから「アメリア」という翻訳専用サービスのサイト会員になった。仕事を得るために登録しておいたが、予想外に使えるので、正直、翻訳学校よりも投資効果がある。そこで、「アメリア」で特に使えそうなサービスを出来るだけ紹介しておこうと思う。

目次
0.アメリアについての情報
1.情報・コラム
2.スキルアップ
3.コミュニティ
4.JOB


0.アメリアについての情報

「アメリア」とは?

アメリアとは翻訳者、特にフリーランスの人のために様々な翻訳サービスを提供するサイトだ。メインカテゴリーは

1.情報・コラム
2.スキルアップ
3.コミュニティ
4.JOB
5.翻訳プロジェクト

の5つ。年会費は15000円くらいで決して安くないが、以下の点でそのサービスはフリーランス翻訳者にとっては貴重だ。
・仕事を早くもらえる
・勉強方法を知れる
・全国ネットで翻訳者仲間を探せる
・翻訳者には貴重な情報が手に入る
・その他多数

自分は翻訳学校に6万ほど払ったが、翻訳学校やネット上の求人サービスの欠点はユーザーが欲しいサービスを提供していない”不親切さ”にある。テキストだけ渡して、添削以外のサービスが全くないなど不便すぎるのだ。その点で、巷の翻訳サービスより、「アメリア」に登録した方が初期投資としてずっと効果的だ。これは間違いない。



オススメの利用法

オススメの利用法としては「1年間契約をして必要なサービスや情報を利用してから、1年以内に辞める」のがオススメだ。長く会員になる必要はない。あくまで初期投資の1つとして登録しておくことをオススメする。

ちなみに自分はある程度スキルがついてから会員になった。いきなり「翻訳者になろう」として登録しても、ある程度”翻訳慣れ”していないとサービスも使いこなせない。

レベル10で使える武器をレベル1のときに手に入れても”猫に小判”だからだ。
アメリアに登録するときは「翻訳の勉強をした」とか「トライアルや試験を受けた経験」などある程度、”翻訳慣れ”した状態で会員になる方がサービスを使いこなせるので、”鬼に金棒”になる。



アメリア会員になるメリット

アメリア会員になるメリットは翻訳者に必要なサービスがほとんど揃っている点だ。のべたように、現在、巷の大きな翻訳サービスの欠点は、徹底して”不親切”ということ。一般的な翻訳者ユーザーが求めているサービスを提供しているところはほとんどない。
当たり前といっては当たり前だが、「アメリア」は翻訳者ユーザーを対象にしたサイトなので、そのサービスはかなり”質”が高い。つまり、アメリアはネット上や他の支援サービスでは手に入らない情報やサービスが、多くあるということだ。

ある意味”なんでもサイト”感があり、初期投資効果はかなり高い。アメリアを利用するメリットは以下の点がある。
・独学で翻訳スキルを上げることができる
・普通に応募するよりも仕事が即もらえる
・誰にも聞ける人がいない場合、他の翻訳者に相談できる
・勉強法、フリーランスに必要な情報など、翻訳家を目指す上でネットにはない貴重な情報がある。
・翻訳仲間を全国ネットで探せる

これらは他の翻訳サービスではほとんど手に入らないし、自分でやろうとしても膨大な時間がかかる。これらのメリットを一度に手に入れる、という意味で「アメリア」を利用する価値は充分ある。

次にアメリアで役立つカテゴリー
1.情報・コラム
2.スキルアップ
3.コミュニティ
4.JOB

について特に役立つ情報を紹介していく。




1.情報・コラム

翻訳情報や「翻訳会社の舞台裏」や、「プロなどの書くコラム」など、㊙︎情報が結構載っているので、初めて見る人には新鮮なコーナーとなっている。


「情報・コラム」のサービス一覧


情報・コラムのサービス下記の通りだ。
・連載
→翻訳会社の担当者や現役翻訳者がインタビューやコラム、など”現場”の声を届ける連載式のコーナー。個人的に面白いのは「分野別大研究」「翻訳者の舞台裏」だ。漫画形式で連載されているものもあり、わかりやすい貴重情報が多い。

・お仕事サポート情報集
→「翻訳支援ツールの殿堂」「実務翻訳の仕事ガイド」など、実際に仕事をする際に必要な情報を紹介している。特にオススメなのは「翻訳支援ツールの殿堂」だ(詳細は後述)。

・翻訳お役立ち情報集
→アメリアが発行する連載誌『Amelia』に掲載され、特に反響が高かった貴重な情報がほぞんされている。特に「フリーランスの知恵袋」はフリーランスなったときに必要な情報が多く掲載されている。

この中から特に使えるコーナー「翻訳支援ツールの殿堂」と「フリーランスの知恵袋」について紹介していく。



オススメサービス「翻訳支援ツール」

「翻訳支援ツール」は辞書とは違う、機械がある程度自動で翻訳してくれるちょっと高価なツールだ。プロになれば、ほとんどの人が使っている。
これらのツールは一般に詳しい情報が流通していないし、ツール自体が高価だったりするのでなかなか手に入りにくい。しかし、アメリア経由で買うと安く買えるし、情報も詳しく載っている。

購入の基本的な流れは「30日間ほどの”お試し期間”があるので、使ってみて気に入ったら買ってみる」が普通だ。


紹介ツール一覧

SDL Trados Studio
通称「トラドス」。全世界で最も使われている翻訳ツール。使える機能は山ほどあるが、簡単に言うと”一度作成した訳文を再利用できるツール”だ。全世界の翻訳者が一度翻訳した訳文をトラドスで再利用できる。そのため、翻訳の質を保ちながら、圧倒的な時間短縮になる。

会社でも「トラドス」の使用経験を聞いてくるところもあり、フリーランスになるなら是非手に入れたいツール。お試し期間は30日。

memoQ
数字変換、訳文自動保存、スペルチェックなど、挙げればキリがないが、翻訳に必要な機能が1つになったツール。
トラドスのように訳文の再利用はできないが、翻訳のケアレスミスを防いでくれるツール。お試し期間は45日間。

Babel
映画やDVDなどの字幕翻訳用のソフトウェア。主な機能は映画などのセリフを翻訳したら、その文章を映像に載せることだ。

他にも映像翻訳に必要な機能はもちろん、字幕の位置を変えたり、コストパフォーマンスが極めて高い。お試し期間の代わりに無料講習が受けられる。

ABBYY FineReader 12
メイン機能は、紙の原稿や資料をすぐにwordやExcelなどの編集可能なデータに変換できるソフト。190言語に対応していて、「OCR」という機能で手書きや印刷された文字を、カメラによって読みとり、コンピュータが利用できるデジタルの文字コードに変換する。

かなり高い精度であらゆる文字をデータ化可能。他にもたくさんの機能がついている。お試し期間は無いが、値段は1万円からとかなりリーズナブル。



オススメサービス「フリーランスの知恵袋」

ここではフリーランスの翻訳者に役立つ、フリーランス用の情報を紹介している。
特に以下の記事情報が個人的に役に立った。



私の駆け出し時代

複数のプロの翻訳者が新米だったころの当時を語る。オススメの情報は

・翻訳家としての最初の仕事のミスは致命的。ミスの無い翻訳をしろという内容

・翻訳家は経験や知識など、翻訳分野に関するバックグラウンドがかなり重要という話
の2つだ。



翻訳者に必要な資格は?

企業の人に「資格は重要か」のアンケートを実施した記事。だいたいの企業の約3割は、「資格自体はほとんど評価していない」というデータが出ている。
この記事情報からわかることは
・翻訳は資格よりも経験を重視される

ということ。つまりむやみやたらと資格をとってもあまり仕事に直結しない。資格をとるよりも「最低限の仕事のマナー、納期が守れるか、誇れる経歴があるか」などの方が重要視されるということた。

特に面白い情報は
TOEICなどの英語能力試験は参考にはするが重視はしない

・資格より訳文を仕上げる日本語力

・資格よりも翻訳者としての経験を重視

・オーストラリアにはNAATIという翻訳の国家資格がある

の4つだ。読んでいて今後、資格をとるべきか参考になる。



知っておきたい確定申告

フリーランスに必要な確定申告の手順や情報をほぼ網羅。
使える内容は以下の内容だ。

・海外移住した場合の確定申告

フリーランスになったときの確定申告の準備から申告までの方法一覧

フリーランスで翻訳が副業の場合にも確定申告は必要か

・稼いだ金額でも翻訳経費に使ったお金は税金に含まれないが、どこまでが経費かについて

・”青色申告”など、割安になるお得な申告方法



2.スキルアップ

ここは独学でも十分レベルアップできるサービスが整っている。翻訳学校でテキストをやるより、ここで定訳トライアルや一行翻訳をやった方がいい。体験者の勉強法も多数掲載されている。



スキルアップのサービス一覧

スキルアップのサービスは以下の通り。
・定訳トライアル
→「仕事ととして通用するレベル」かどうかを確かめる。一番使えるコーナー(詳細は後述)。

・翻訳トライアスロン
→出版・映像・実務の翻訳の3種目で翻訳力を競うイベント。上位者はコードレスクリーナー、Amazonギフト券1万円など、いろんな豪華(?)賞品がもらえる

・翻訳お料理番
→短い課題文を翻訳するコーナー。3ヶ月後の月刊誌『Amelia』に訳例と総評を掲載。

・一行翻訳
→和訳英訳の短文の訳文を投稿するコーナー。結果は即日公開され、応募者同士でコメントをし合うこともできる。

・ミニ翻訳コンテスト
→短い英文を翻訳して上位なら賞品ももらえる。参加者同士で人気投票形式。

・イベント情報
TOEICの日程を中心に翻訳のスキルアップイベントの情報を掲載

・ミニテスト
→「誤字脱字発見テスト」「映像翻訳適性テスト」など、合計で11つのミニテストができる。全て選択式で制限時間内に解答する。評価やコメント、順位など他の翻訳者との競うこともできる。


この中で使えるのは「定訳トライアル」だ。”一行翻訳”や”ミニコンテスト”など、他のコーナーはあまり大きな成果は得られないと思う。個人的に本格的に利用してスキルアップを図るなら「定訳トライアル」だけで十分。



定訳トライアル

定訳トライアルとは

定訳トライアルは1ヶ月に一回開催され、ITやビジネスなど主要な翻訳分野の中から、2分野ランダムに選択される。1回1500円かかるので、オススメの利用法としては、過去問を利用すること。それなら、無料でトライアルをすることができる。

次に訳文の難易度だが、”仕事に通用するレベル”をモットーにしたレベルの英文が出題される。そのレベルは有名な翻訳試験(例えば、TQE)より難しい。訳文提出後にはレベル別でE、D、C、B、A、AAの評価がもらえるので、高評価がもらえれば普通のトライアルに余裕で受かるだけの力がつく。


”評価AまたはAA”を取得するメリット

評価Aを同じ分野で2回、またはAAの評価をもらえれば、”クラウン会員”の称号がもらえる。クラウン会員は全部で10の分野ごとに1つもらえる。

クラウン会員になるメリットは以下の通りだ。

・「定訳トライアル」が無料になる

・アメリアの経験者欄に掲載され、翻訳会社からスカウトするチャンスができる

・アメリアでより仕事をもらいやすくなる

・どこでも通用するレベルの翻訳力が身につく

「定訳トライアル」を利用するなら、その目的はほとんどが”スキルアップのため”になるが、クラウン会員になることを目指してやってみよう。例えいい評価をもらえなくても、訳文を作成した力は確実に翻訳力の底上げに繋がる。



オススメの利用法

定訳トライアルのオススメの利用法だが、とことん”質”を追求してみよう。トライアルに出てもいいし、過去問を自力で解くのもいい。過去問ならタダできるので過去問を利用するのがいいかもしれない。

具体的に翻訳力を鍛える手順は
1.参考書で知識を覚える
2.覚えた知識をフル活用して訳文を作成する

の流れが一般的になる。

そして訳文を作成するとき、「この訳でいいのか」をとことん考える。できれば、数時間、数週間かけて考えてみよう。
訳文を作ってみて、文章がきちんと成立するかなど、訳が不自然にならないようにウンウンうなって考えた思考力は、必ず翻訳力のアップに生きてくる。


知識を頭に入れたら(インプット)、難しめの訳文でその知識をアウトプットすれば、仕事で通用する翻訳力が身につく。
以下の図と掲載されていた勉強法を参考にしてほしい。



「定訳トライアル」の参考勉強法

とことん質!ひとつの課題を暗記するまで推敲
AAをいただいたノンフィクションの課題は、引っかかる箇所を頭の中で反芻しながら2週間くらいかけて取り組み、いつもの数倍手直ししてから提出しました。
最初はすんなり理解できたと思った箇所でもどんどん疑問や迷いがわいてきます。その一つ一つに答えを出そうと奮闘することが身になっていくように思います。

アメリアの「オススメの勉強法」より




3.コミュニティ

ここは翻訳で挫けそうなときやモチベが沸かないときに、相談したり、翻訳仲間を探すことのできるコーナー。教えてgooのように気軽に相談できて、返答もちゃんともらえる。コミュニティのサービスは「コミュニティ掲示板」「メル友サーチ」の2つだ。


コミュニティ掲示板

「全般、質問、勉強会」の3つの種類を選択できる。基本的に2チャンネルみたいな書き込み式の掲示板で、用途は”質問”で使う人が圧倒的だ。フリーランスに悩みはつきものなので、「悩むことがあるけど、聞く人がいない」なんてときにはこの掲示板で質問をするとほとんど回答してもらえる。あまりに手間のかかる質問でない方がいい。仕事や、勉強などたいていのことならOK。
特に質問として多かったのは

・勉強法
・翻訳会社とのやりとりの相談
・仕事の効率化など仕事全般に関する質問
・翻訳に関するほとんどの疑問・質問

だった。

”勉強会”は翻訳の勉強会を開くための宣伝に使っている人が多い。



メル友サーチ

いわゆる”翻訳仲間”を探せるコーナーだ。メールでやりとりをすることを前提にして、同じ翻訳分野や全国各地から翻訳仲間を募集できる。

基本的にプロフィールを書いて、誘いが来るのを待ったり、声をかけたりすることでメル友を探す。プロフィールを見たところ、ほとんどが以下の目的でメル友を募集していた。

・学校以外での翻訳仲間を探す
・翻訳の情報交換
・勉強のモチベーション仲間探し
・翻訳企画の誘い

つまり、ほとんどが翻訳に関してギブアンドテイクを目的にした仲間探しが大半だった。単純に翻訳の友達探しでも何でも、利用する動機は自由だ。

匿名で名前を明かさずにやりとりが可能なので、プライバシーも問題ない。とにかく何でもいいから翻訳仲間がほしいならかなり便利コーナーだといえる。基本、向こうは相手を探しているので、自分から積極的にアタックすれば高確率で相手も答えてくれる。





4.JOB

「お探しの求人情報がいち早くわかり、トライアルも受かりやすい」、これがアメリアが初期投資にオススメな理由だ。

アメリアはgoogle検索など、サイトから翻訳会社に応募するよりもトライアルをもらいやすい。早い話、仕事にいち早く直結する。自分はgoogleで2週間かかった審査にアメリアだと2日で通った。この”JOB”コーナーの3つのサービスはどれも使えるので、まとめて紹介していく。


求人情報検索

検索項目とその内訳

キーワード検索
募集期間→緊急、新着、常時募集

募集職種→翻訳者、アシスタント、チェッカー、下訳、リーディング、コーディネーター

翻訳言語→英語、中国語、フランス語を含めた11ヶ国語

翻訳分野→IT、金融、メディカル、工業、特許、その他

勤務形態→在宅勤務、オンサイト勤務

勤務地→全国

雇用形態→正社員、契約社員フリーランス、アルバイト、派遣社員


使ってみた感想

登録会社は東京だけで472社、全国や海外も含めると全部で535社がアメリアに登録している。自分はメディカルの分野で結構絞り込んだが、それでも10件ほどヒットしたので、ほとんどお目当の求人はあると考えていい。

あと注目したいのは書類審査の通りやすさと、受かった後に仕事がすぐ来ることだ。

書類審査の通りやすさGoogle検索で応募した場合、2週間かかっていて、実績がないとあまり通らない。しかしアメリアだとトライアルまでの審査が2日で、3件応募した中で3件とも審査が通った。サイトから会社に応募した場合だと結構審査も厳しめなので、アメリア経由で申し込んだ方が審査は通りやすい。

何より、トライアルに受かったら仕事が即来る。普通はGoogle経由で会社に登録しても、あまり仕事は回ってこない。しかし、アメリアの会社は人材を急募していることも多いので、受かれば仕事はすぐに来るはずだ。これが「JOB」の最大のメリットといえる。

ちなみに”クラウン会員”になっていれば、経験者枠で応募されるので、より優遇されて仕事がもらえる。



会員プロフィール検索

ここでは自分のプロィールを掲載して、会社からスカウトをもらえる仕組みだ。現在、映像翻訳、出版翻訳、実務翻訳ともに100件以上登録されている。

どのくらいスカウトされやすいのかわからないが、確かな実績があったり、クラウン会員であれば、確実にスカウトは気やすくなる。

登録できる翻訳業種も多彩で、そうとうマニアックな経歴項目もあり、より緻密に自分の経歴をアピールできる。

コメントでかなり具体的な経歴が書ければ有利。ちなみにクラウン会員であれば、上位に表示され、会社の目にも止まりやすいのは確かだ。



出版持ち込みステーション

これは海外の隠れた名著を探してきて「翻訳して出版しませんか?」と出版社に企画を持ち込むコーナーだ。まず、採用されれば企画料として3万円がもらえる。そして基本的に持ち込んだ人に翻訳/共役/下訳をしてもらうことになる。
下訳とは「原稿を大まかでいいので翻訳すること」。名著だった場合、翻訳者には印税が支払われる。


もし海外で隠れた名著があれば、持ち込み→翻訳→出版→印税GETという流れになる。小説や漫画を書くよりバクチ要素も低く、大きな収入を得るチャンスだ。出版社はスケジュールがあるので、受付期間内に出す必要がある。


原著探し→採用までの流れは、以下の図を参考にしてほしい。


今回は翻訳者サイト「アメリア」の使えるコーナーを一括で紹介してみた。翻訳者、特にフリーランスにとっては学校に行くよりも絶対に投資効果は高い。興味のあるサービスがあれば、登録してみて損はない。



独立したてのフリーランス翻訳者が直面する「仕事をもらうまでの現実」とその対策、自己管理方法をまとめてみる

フリーランスの翻訳者として大学を卒業してから、半年が経った。とはいえ、翻訳者として完全に独立できる状態になったのはつい最近だ。フリーランスを経験したことがない以上、想定外のケースも多く、中々おいそれと翻訳だけで独立することはできなかった。そこで、翻訳者がフリーランスとして独立するまでに必要なこと、フリーランスとしての生活面の自己管理方法を自分の経験内で紹介したいと思う。

目次
1.フリーランスとして食べていくために出会う現実
2.仕事以外にフリーランス翻訳者がすべきこと


1.フリーランスとして食べていくために出会う現実
自分はかなり特殊なケースかもしれない。その理由は大学卒業から会社に勤めることもなくフリーランスを目指したからだ。普通は会社勤めからフリーランスへ進むのが正規ルートなので、大なり小なりいきなりフリーランスは予想外のことが起きる。
それを踏まえた上で、フリーランスとして独立してからすぐに直面する現実について触れていきたい。

フリーランスがはじめに経験すること

まずフリーランスとしての経験が無かった自分は仕事面でいろいろと想定外のことがおこった。それを上げればキリがないが、いくつか紹介すると4つある。


実力不足に伴う収入不足

翻訳者は実力により単価というものが結構変動する。一文字当たり数円とはいえ、1000字だと収入は数千円単位だ。自分は医学薬学分野を選んだが、結構難しくてクライアントの要望に見合う文章は容易に書けなかった。

分野にもよるが、翻訳は十分に業界で通用するという確信と実績がなければ、生活できるだけの収入を得ることは難しい。自分の専門分野で十分に稼いだ経験があったり、すでに数社との契約があり、仕事をもらえている状況でないと油断はできない



翻訳会社とのやりとりが上手くいかない

翻訳会社は残念ながら良心的な世界ではない。単価が減る現在では、中々良心的な会社も少なく、収入も翻訳者側であれこれ言えないのだ。

独立してからは翻訳会社のいいなりになり、耐える時期も必要になる。十分な実績と実力を備えて、向こうからお願いされるくらいになってから、会社にあれこれ要求できるようになる。(実力)=(翻訳者の独立できる力)といえるので、とにかく独立するには力をつけよう。



生活環境が急変するために自己管理が大変

これが個人的に一番大変だ。フリーランスというのはたいてい、会社や学校などある程度自分を縛りつける「強制力」のある環境から抜け出した状態が多い。フリーランスは朝から夜まで何をしても自由。

仕事だっていつどこでしようが、納期を守れば文句は誰も言わない。ただ、翻訳はなにぶん頭が疲れるし、自堕落になりがちだ。それに土曜日も日曜日も無いことも少なくない。自分で生活をコントロールできる人、フリーランスとして仕事がこなせる人は問題ないが、きちんとした自己管理は予想以上に大変。規則正しい生活は慣れるまで必要になってくる。



アルバイトや他の仕事との兼業

翻訳者は実力によりピンからキリまでいる。独立した段階だと、すでに契約している会社以外のコネクションしか頼れないことも多いし、次の仕事を得るまでにどうしても「稼げない期間」が出てくる。そうしたとき、副業、多くの場合は”バイトをする”ことになると思うが、翻訳以外の仕事をしなければならなくなる。自分は収入が安定しないときはバイトで補ったりしていた。

独立したてはシャクだが、実力がないときは生活するために、他の仕事をこなす必要も出てくる。



翻訳者が独立するために十分な収入を得るには


フリーランスとして独立するということは会社や何かに従属しなくても稼ぐ力が備わっているということだ。ブロガーやyoutuberでも「好きなことで生きていく」という名目で独立を目指す人も多いが、翻訳で独立する人もだいたい目的は同じはずだ。

以下の記事は駆け出しのフリーランスには役に立つ記事だと思う。
www.bloglifer.net


「好きなことで生きていく」とまでは言わなくても「翻訳で生きていく」ために必要なことは個人的に挙げると
・翻訳者としての実力

・翻訳会社とのコネクション

・需要のある翻訳分野を持っているか

がある。
まず、翻訳者の実力に関しては先に述べたように、業界で十分な実績がある、クライアントをうならせる訳文ができる、複数の分野に対応できる専門知識などキリがないが、一度でも「翻訳だけで生活できた」体験ができれば、翻訳者としての実力はついてきたといえる。あとはクライアントの信頼を裏切らない仕事をすればいい。


翻訳会社とのコネクションだが、これは契約してる会社が多ければ多いほどいいケースもあれば、なるべく多くの会社に自分の実力を知ってもらう「翻訳者としての知名度」など、ケースは多岐に渡る。しかし、普遍的に言えることは「会社側からお願いされる状況にあること」「自分の要求を飲んでもらえる対等な関係を築けること」の2点がコネクションの面で大きな力だといえる。どちらも実力があれば可能だ。


また翻訳の需要のある分野だが、たいていの人は”産業翻訳”をこなすことになるはずだ。その産業翻訳の中で需要のある分野で稼ぐ力がなければ独立は厳しい。”特許分野”や”医学・薬学分野”のように需要が数年先まで安定している分野で稼げるなら少しは安心できる。しかし、”政治経済”、”アカデミック”の分野の翻訳のように実力のある翻訳者にしか仕事がいかない、”需要が少ない分野”ではいくら実力があっても食べていけない。

もし、自分の分野で食べていけるなら問題ないが、分野を選ぶ際に”需要”は大きな問題だ。翻訳分野を複数かけ持つことは当たり前と考えて、好きな分野以外にも需要のある分野で稼ぐ力をつけることが独立する上で欠かせない。





2.仕事以外にフリーランス翻訳者がすべきこと


フリーランスとして独立したらまず一番に意識すべきは「なるべく余裕のある状況」を作ることではないかと思う。独立したばかりだとわからないこと、思いもよらないハプニングはほぼ100%起こる。また数年先まで見通す力、コントロールできる力もないと不安だ。

そう言った状況を克服すべきにはフリーランスとしての生活に慣れることも必要だが、意識的に生活面で自発的な行動を起こさなければならない。質問をいただいたので、恐縮ながら上から目線で翻訳者が仕事以外でやるべきことをいくつか挙げていこうと思う。


他の収入源を探す

翻訳だけで食べていくのは実力がないうち、特に独立したては厳しい。また翻訳も将来的に、特に最近は翻訳レートが下がっている。なので「翻訳だけ、または翻訳の一分野だけで食べていく」といった姿勢は少なからず、将来的にデメリットになる。

自分は転売、ブログなど収益は少ないが、収入源を複数持つようにしている。また他の翻訳分野の勉強をしていて、”翻訳の他の需要のある分野で稼ぐ力”や”和英翻訳(英訳)”などの勉強もしている。

結果的に、稼げる分野を将来的に広げるつもりだ。収入源はなるべく多く持っていた方がいい。稼げるものが1つしかないと、もしそれが稼げなくなったときフリーターになってしまう。それを避けるために複数の収入源を意識的に作ろう



翻訳力を鍛える(勉強する)

翻訳者である以上、実力があるに越したことはない。ワードマクロや辞書、訳すスキル、トラドスなど翻訳力に直結する力は結構ある。自分はアメリアに一年だけ登録していて、そこから定期的に情報を得たり、英訳の勉強法の参考にしたりしている。

現状で十分な力があるならいいが、それでも翻訳者は現在進行系で勉強をした方が実力もつくし、他の翻訳者との差別化にもなる。何より独立する力をつけるためには勉強することが一番の早道かもしれない。



自己投資する

「自己投資」とは株などの投資ではない。将来性を考えた上で、自分のスキルや知識になることにお金や時間を使うことだ。「学習」も自己投資に含まれる。

翻訳である程度お金を稼げるようになれば、本を買ったり、辞書を買ったりと稼いだお金、時間を自己投資に回そう。自分は翻訳学校や辞書などに多少、初期投資としてお金を使った。学校に行ったことは後悔しているが、辞書や書籍等の投資は今でも役に立ってくれている。

何が”自己投資”になるかは人それぞれだが、よく調べた上で自分のためになることにお金や時間を使ってみよう。



生活管理ノウハウを学ぶ

フリーランスは会社や学校とは違って拘束力が少ない。自分で全ての時間を管理するわけだから時間管理術は想像以上に必要になってくる。個人的に仕事以外の空き時間にすべきことや時間管理術のアイデアを紹介する



好きなことをする(休む)

翻訳はなにぶん疲れる。翻訳が楽しくて仕方がない、いくらやっても疲れないなら問題ない。が、休むことと仕事の質、特に訳文の完成度は”どれだけ休んだか”に比例する部分も多い。頑張り過ぎず、適度に休みながら働かなければならない。

フリーランスは週7もザラにあるので、マラソンのように飛ばし過ぎると息切れするのだ。ちなみに自分は一日に必ず、遊ぶ時間を設けている。仕事と休憩に関するノウハウに関する本は以下の本がオススメ。



時間管理ノウハウを学ぶ

”ビリオネア”と呼ばれる世界有数の起業家は世界一多忙と言われる。そこで彼らの時間管理ノウハウが書籍として紹介されている。
その中には、
・多い仕事は分割してこなす

・仕事を始める前に脳の準備運動をする

・朝は起床時間を5〜6時にして、仕事は夕方までに片付ける

・1日のうちにアイデアの思考時間を設ける

・学校のような時間割表を作って生活を管理する

など多数ある。大きな書店に行ってみよう。超忙しい人が実践している時間管理ノウハウがズラリと並んでいる。そんなノウハウはフリーランスとしては、是非手に入れたい。
以下は自分が特に気に入っている時間管理ノウハウの本




強制力を日常に取り入れる

学校や会社にいたときに時間を守らなければ、しかる人、注意する人がいた。学校や会社ではそういった人を恐れて体も強制的に動く。そういった「強制力の働く環境」はフリーランスにはない。

そこで、「強制力」の働く環境を必要に応じて自分の中に取り入れよう。先に書いた仕事以外にすべきことを日常に必ず取り入れたりするのがおすすめ。バイトを入れたりするのもいい。

自分は”科目等履修生”という半分学生のような仕組みを利用していて、学費の安い国立大学に行きながら仕事をしている。1人だと仕事の納期や、生活管理が上手くいかないので、バイトを入れたり、サークルに行ったりと学校生活を日常に取り入れることでフリーランスを何とかやっている。



仕事場を見つける(作る)

これはあくまで雑誌でよく見る翻訳者のことだが、ある程度資金があるなら仕事場を作ったり、定期的に通える場所で仕事をしてみるのもいいかもしれない。

翻訳者はパソコン一台で仕事ができるので、旅行しながら働くとか、本田直之高城剛のように住居を複数持ち、そこを転々としながら働くノマドライフみたいなライフスタイルを送るのもいい。将来的に自分は住居を複数もち、移動しながら働ける環境を目指している。

こうしたライフスタイルは仕事の効率も信じられないくらい上がるので、是非目指してみてはいかがだろうか。




今回は質問をもらったこともあるが、フリーランスとして独立して半年の節目でいろいろ書いておきたかった。とはいえ細かく書けばまだまだ書き足りないし、「こんなこともネタになるのか」と気づく部分もかなりあった。